汗っかき…『多汗症』かも!?
こんにちは!家来るドクターです✨
平均気温は大分下がってきましたが、
衣替えをした後だとたまに、暑いな、と感じる日もありますよね💦
暑いと感じると出てくる汗、多くの場合は正常ですが、『多汗症』という症状もあります。
そこで今回は多汗症について解説!
多汗症とは
環境や体の状態に関わらず体温が常に一定でなければ生きていけない『恒温動物』。
人間はこれに該当します。
しかし、暑い日や体を動かしたとき、ものを食べてそれをエネルギーに変えるときなどには体温が上昇します。
その際に、汗を出して体温調整が行われます。
全身の皮膚表面から汗を分泌し、それが蒸発する際に気化熱を奪って、体温を下げます。
ただし、この体温調節の際に必要な量以上の汗をかいてしまう事を『多汗症』といい、日常生活に支障が出る場合があります。
多汗症の種類と原因
多汗症には種類があります。
その原因について解説します。
全身性多汗症
全身性多汗症は、全身に多量の汗をかきます。
原因は以下の通りです。
- 温熱性発汗:運動、高温環境、発熱など
- 内分泌・代謝性発汗:更年期障害、甲状腺機能亢進症、糖尿病、肥満症など
- 神経障害による発汗:パーキンソン病など
- 薬剤副作用による発汗:向精神薬、睡眠導入薬、非ステロイド抗炎症薬、ステロイド薬などの服用
- 感染症による発汗:結核、敗血症など
- 特発性発汗:原因不明
局所性多汗症
局所性多汗症は、手の平や足の裏など局所的に多量の汗をかきます。
原因は以下の通りです。
- 精神性発汗:精神的緊張によるもの(手掌、足底、腋窩など)
- 味覚性発汗:辛いものを食べたとき(顔面)
- 神経障害による発汗:胸部交感神経切除後など(体幹)
- その他:皮膚疾患による局所多汗症など
また、全身性多汗症と局所性多汗症で、原因が判明しているか否かにより、下記のように分かれます。
続発性多汗症
全身性多汗症と局所性多汗症の原因が何らかの疾患が原因と分かっている引き起こされる多汗
原発性多汗症
全身性多汗症、局所性多汗症の原因が不明のもの。
比較的若い世代の方が発症しやすい。
このように分類分けされます。
原因に心当たりのある方は要注意。
多汗症の予防法
多汗症を予防する為には、交感神経を意識する必要があります。
✅辛いものやカフェインなどの刺激物を控え、栄養バランスのとれた食事をする
➩(交感神経の働きを優位に作用し、代謝を高める効果があるので、それらを控える)
✅過度な飲酒や喫煙を控えたり、充分な睡眠をとる
➩(過度な飲酒は交感神経を刺激し、副交感神経の働きを抑制するため自律神経を乱す原因になる)
✅ストレスを解消する
✅緊張状態から解き放たれる時間を大切にする
➩(副交感神経が優位に働き、活動性を下げて回復優先になります。)
交感神経:血液循環や代謝を上げて活動性を高める
副交感神経:からだの各部分の活動性を下げ、次の活動に備えて回復、修復させるために働く
これらを心掛けていきましょう。
多汗症の治療法
外用薬を使用する時は「塩化アルミニウム液」が有効です。
腋にはそのまま塗り、手の平や足裏の場合は薬液を皮膚に塗り、さらにその上から被覆材で密着させましょう。
内服薬は、保険適用の臭化プロパンテリン、適用外のオキシブチニン、コハク酸ソリフェナシンなどが有効です。
効果の程度にばらつきがあったり、副作用があったりするので、医師や薬剤師の説明をよく聞きましょう。
その他漢方薬やボツリヌスの注射、イオントフォレーシスという電流治療、交感神経遮断術があります。
多汗は体からのSOSサインである可能性が大いにあります。
異常を感じたら医師に相談するようにしましょう。
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