
角栓除去で毛穴はキレイになる?やってはいけない方法とおすすめセルフケア
気になって取り除きたくなることも多いですが、間違った方法で対処すると肌にダメージを与えてしまうため注意が必要です。
この記事では、角栓を正しく除去する方法と避けるべき方法について詳しく解説します。

角栓除去はしてもいい?

角栓とは、毛穴の中に溜まった皮脂や古い角質が固まったものです。
適切な方法での除去は肌の健康を保つために有効ですが、逆に無理やり除去してしまうと肌にダメージが及んでしまいます。
角栓は以下のような原因で発生します。
これらの原因に対処したうえで、現時点で存在する角栓には正しい方法で除去を試みることが大切です。
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角栓を放置するとどうなる?

毛穴の黒ずみ悪化
角栓が空気に触れると酸化して黒ずみ、外から見たときにポツポツと目立つ状態になります。
毛穴の開き
角栓が毛穴を押し広げ、開き毛穴になる場合もあります。
一度広がった毛穴は元に戻りにくいため、早めのケアが重要です。
ニキビ
角栓が毛穴を塞ぐと、内部では皮脂をエサにして細菌が繁殖し、ニキビの原因となります。
特に、Tゾーンなどの皮脂分泌が多い部分では注意が必要です。
ターンオーバーが乱れる
角栓の蓄積は肌のターンオーバー(肌の生まれ変わり)を妨げることがあります。
これにより肌の再生能力が低下し、さまざまな肌トラブルの原因となります。
肌のごわつきやくすみ
角質が溜まることで肌表面がざらついたり、くすんで見えたりすることがあります。
肌の質感や明るさに影響を与えるため、定期的なケアが必要です。
角栓除去におすすめのセルフケア方法

レチノール化粧品でターンオーバーを促進
レチノールには肌の生まれ変わりを正常化するはたらきがあり、角栓ができにくい環境づくりに役立ちます。
初めての方は、レチノール濃度0.1~0.3%程度の美容液タイプがおすすめです。
自分の肌に合わせて低濃度から始め、週2〜3回の夜のみ使用していくのがコツです。
クレンジングと洗顔で角栓を溶かす
オイルクレンジングは「油が油を溶かす」原理で、角栓を柔らかくして除去する効果があります。
クレンジング剤を肌にのせ、指の腹を使って優しく円を描くようにマッサージすると、角栓が浮き出てきやすくなります。
全体になじんだ後は指に水を付け、クレンジング剤が白っぽくなるまで乳化させることも大切です。
酵素洗顔でタンパク質を分解
酵素洗顔は酵素の力で古い角質や角栓をやさしく溶かす効果があります。
ただし、酵素は使いすぎると必要な角質まで取り除く可能性があるため、週に1〜2回の特別ケアとして留めましょう。
ゴシゴシこする必要がなく、肌への負担が少ないのが魅力です。
BHA・AHAを使った角栓ケア
BHA(サリチル酸)は油溶性で皮脂と混ざりやすく、脂性肌や黒ずみ毛穴に悩んでいる方に効果的です。
拭き取りパッドタイプならば手軽に使えるほか、化粧水タイプは日常のスキンケアに取り入れやすいのが特徴です。
濃度は1〜2%のものが一般的です。
一方、AHA(グリコール酸など)は水溶性で肌表面の古い角質を除去する性質があり、くすみが気になる方や乾燥肌の方におすすめです。
ジェルタイプは部分使いに、クリームタイプは保湿しながら角質ケアしたい方に適しています。
初心者の方は5%以下の低濃度から始めるのが安心でしょう。
いずれも使用後は必ず日焼け止めを塗ることが大切です。
ホットタオル・スチームで毛穴を開かせる
温かいタオルやスチーマーで肌をあたためると、角栓が柔らかくなり排出されやすくなります。
クレンジングや洗顔の前に行うと効果的です。
クレイマスク・泥パックで皮脂を吸着
クレイ(泥)には、過剰な皮脂を吸着する効果があります。
週1〜2回の使用で、毛穴の奥の汚れや余分な皮脂を取り除けます。
角栓ケアの頻度と適切なスキンケアのバランス
角栓ケアは週1〜2回程度に留め、過剰なケアによってバリア機能を低下させないことが大切です。
日常のスキンケアでは保湿を重視し、肌をうるおいで満たしましょう。
角栓除去にレチノールは効果的?

レチノールの働きと角栓への影響
レチノールはビタミンAの一種で、細胞の生まれ変わり(ターンオーバー)を促進します。
これにより、古い角質が適切に剥がれ落ち、角栓の形成を防ぎます。
レチノールの効果が出るまでの期間
レチノールは即効性がなく、4〜12週間ほど継続使用することで徐々に効果が現れます。
最初は週2〜3回から始め、肌の状態を見ながら頻度を調整するのがおすすめです。
レチノールを使用する際の注意点
レチノールは効果が高い反面、肌への刺激も強い成分です。
以下の点に注意して使用することをおすすめします。
角栓を除去する際のNGケア

強いスクラブやピーリングの過剰使用
粒子の粗いスクラブや強力なピーリング剤を頻繁に使用すると、肌表面に小さな傷ができ、バリア機能を低下させることがあります。
スペシャルケアは週1回程度に留め、肌を労わることが大切です。
無理に押し出すと毛穴が広がる?
角栓を爪や指で無理に押し出すと、毛穴周辺の皮膚を傷つけ、炎症を起こしたり毛穴が広がったりする原因になります。
角栓除去はクレンジング剤を使用するか、皮膚科や美容皮膚科などで専用の治療を受けることが大切です。
肌を乾燥させすぎると逆効果
過度な洗顔や皮脂を取りすぎるケアは、肌を乾燥させて皮脂の過剰分泌を引き起こし、かえって角栓が増える原因になります。
保湿ケアを基本とし、週に1回程度のスペシャルケアを続けましょう。

まとめ
角栓除去は、以下の適切な方法で行えば肌の健康維持に役立ちます。
- 無理な除去を避け、肌に優しい方法を選択
- 日常的な洗顔と保湿を基本、特別ケアは週1〜2回程度
- 肌状態に合わせたレチノール、BHA/AHA、クレイマスクの活用
- 過剰ケアの逆効果についての理解
- 即効性を求めず継続的なケアの実践
正しい角栓ケアで、健やかな肌と清潔な毛穴を目指しましょう。
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新着情報を見逃さないようにしましょう。
参考文献
角栓はピンセットで除去していいの? 原因と正しいケアのコツ | やさしい美容皮膚科・皮フ科 秋葉原院
角栓を取らないとどうなる?毛穴への影響と改善方法|水の森美容クリニック
角栓の原因と角栓除去のセルフケア方法を医師が解説 | 公式コラム|美容整形、美容医療専門クリニック
【いちご鼻の角栓ケア】除去方法からおすすめアイテム&メイクで隠す方法も|Beauty Journey(美容の情報)