体臭きつい人の特徴とは?原因となる病気や改善方法を徹底解説
「体臭がきつい」と悩む方のなかには、職場や友人との交流で気まずい思いをした方もいるのではないでしょうか。
体臭の強さは清潔さだけでなく、体質や生活習慣などさまざまな原因が考えられますが、病気が隠れているケースもゼロではありません。
本記事では体臭が強くなる原因と特徴、具体的な改善方法を詳しく解説します。
Contents
体臭がきつい人の特徴とは
体臭がきつい人には、共通する体質や環境的な特徴があります。
まずは自分の状態を正しく把握し、改善への第一歩を踏み出しましょう。
体質
汗腺の数や皮脂の分泌量には個人差があり、もともと体臭が出やすい方もいます。
特にアポクリン汗腺の量が多い方は、皮脂やタンパク質を含むベタベタとした汗が出やすく、結果として雑菌が繁殖し強いにおいが発生します。
遺伝
ワキガなどは遺伝的要素が強く、両親の体質が子どもに影響する確率が高いといわれています。
耳垢が湿っているタイプの方は、アポクリン汗腺の数も多く、ワキガなど体臭が強い傾向にあります。
加齢
年齢を重ねると皮脂中の脂肪酸が酸化しやすくなり、「ノネナール」による特有の加齢臭が発生します。
男性・女性のどちらにも見られ、40代以降から増加する傾向にあります。
ホルモン変化
思春期や更年期はホルモンバランスが大きく変動し、皮脂や汗の分泌量が増える時期です。
この変化によって、一時的に体臭が強くなることがあります。
ストレス
緊張やストレスを感じると、自律神経が乱れ、通常とは異なる汗を分泌します。
この汗にはタンパク質が含まれており、においが強くなりやすいのが特徴です。
また、他人からにおいを指摘された経験などから、「自分は臭い」と思い込んでしまう方もいます。
こうした状態が続くと、一種の対人恐怖症となり、外出が困難になるケースも見られます。
代謝・内分泌異常
代謝異常や内分泌系のトラブルも、体臭を変化させる原因の一つです。
詳しくは後述する「体臭がきつい人に見られる病気」の見出しでもご紹介しますが、体内の異変がきっかけで、皮膚や呼気を通じてにおいが放出されている可能性があります。
常在菌バランスの乱れ
どんな人でも皮膚には常在菌が存在しており、皮膚を守るはたらきをしています。
しかし洗いすぎやストレス、ホルモンバランスの変化などで菌のバランスが崩れると、「Corynebacterium(コリネバクテリウム属)」が過剰に増殖し、ツンとした刺激臭を生じます。
薬剤やサプリの影響
一部の薬剤やサプリメントには、代謝や汗の成分に変化をもたらすものがあります。
たとえばビタミンB群の過剰摂取や鉄剤、抗生物質の長期使用などが当てはまります。
関連記事:汗が臭い原因と対策を男女別にわけて解説|匂いの特徴についても
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体臭がきつい人に多い生活習慣
生活習慣の乱れは、体臭の強さに直結します。
ここでは、体臭がきつくなりやすい代表的な生活習慣をご紹介します。
汗・皮脂のケア不足
汗や皮脂を放置すると、皮膚の常在菌がそれらを分解し、強いにおいを発します。
特に首の後ろや耳の後ろ、脇、背中などはにおいが発生しやすい部位です。
偏った食生活
肉類や揚げ物など脂質の多い食事は、皮脂の分泌量を増やし、酸化臭や油っぽいにおいの元となります。
喫煙や飲酒
喫煙によって体内に取り込まれたニコチンやタールは、皮膚や汗腺からも排出され、特有の臭気を放ちます。
また、アルコール分解の過程で発生するアセトアルデヒドも、体臭・口臭の原因となる物質です。
運動不足や睡眠不足
運動不足は汗腺の機能を衰えさせ、ベタベタとしたにおいやすい汗の原因となります。
また、睡眠不足によってホルモンバランスが崩れると、皮脂の分泌量が増え、体臭が強くなる傾向にあります。
過剰なコーヒー摂取
コーヒーの飲み過ぎは、交感神経を刺激して発汗を促すほか、口内の乾燥や雑菌繁殖を引き起こします。
さらにはカフェインによる代謝の促進により、体臭が強まることもあります。
水分不足
水分を十分に摂らない状態が続くと、汗や尿の濃度が高くなり、アンモニア臭やツンとした刺激臭が出やすくなります。
体内の老廃物が排出されにくくなることで、血液の循環も悪化し、不快なにおいの原因になります。
過度なプロテイン摂取(高タンパク食)
プロテインなどの高タンパク食を過剰に摂取することで、体内で硫黄系の代謝物が増加し、ゆでたまごが腐ったようなにおいを発生します。
特に運動後プロテインを大量に摂取する方は注意が必要です。
香辛料過多
にんにくやニラ・カレーなど、香辛料を頻繁に摂取すると、成分が血液にのって汗や呼気として排出されます。
食事後しばらくの間体臭が強くなるため、水分補給とセットで摂取することが大切です。
体臭きつい人に見られる病気
体臭の変化は、体内の異常を知らせるサインでもあります。
糖尿病
血糖コントロールが乱れると、体内でケトン体が増加し、甘酸っぱいようなにおいが発生します。
放置すると重症化する恐れがあるため、早めの受診が必要です。
脂漏性皮膚炎
皮脂の分泌が過剰になり、頭皮や顔に炎症が起こる病気です。
皮脂が酸化しやすく、油っぽい独特のにおいが発生します。
腋臭症(ワキガ)
アポクリン汗腺から分泌される汗が原因で、特有の強いにおいを発生します。
重度の場合は、手術による治療が検討されることもあります。
腎臓疾患
腎臓の機能が低下すると、体内の老廃物が排出されにくくなり、アンモニア臭のような体臭が発生します。
甲状腺機能亢進症
新陳代謝が異常に高まり、汗の量が増えるため、においが強くなることがあります。
魚臭症候群
体内で分解されなかった成分が汗として体外へ排出されることで、魚のような生臭いにおいを発生させる遺伝性疾患です。
口腔トラブル
歯周病・舌苔・虫歯などの口腔トラブルも、体臭(口臭)のもととなる疾患です。
特に歯周病菌が発生させる「揮発性硫黄化合物(VSCs)」は、強い悪臭を伴います。
また、これらの疾患でなくても、口内の乾燥や唾液量の減少によって菌が繁殖することもあります。
体臭がきつい人を改善する方法
日常生活を少し工夫することで、体臭の軽減につながります。
清潔さを保つだけでなく、身体の内側から整えることも大切です。
体を清潔に保つ
汗をかいたら早めに拭き取り、帰宅後はシャワーでしっかりと洗い流します。
ボディソープは殺菌作用や消臭成分を含むものがおすすめです。
生活習慣を改善する
脂質や糖質の多い食事を控え、野菜・海藻・発酵食品を積極的に摂取しましょう。
また、規則正しい睡眠や軽い運動で代謝を上げることも有効です。
ストレスを対策する
深呼吸やストレッチ、趣味の時間の確保など、ストレスを溜め込まないことが大切です。
精神的なリラックスによって、汗の質が変わることもあります。
制汗剤・デオドラントを使う
脇や足、首元などに制汗剤やデオドラントを使うことで、汗と雑菌の発生を防げます。
朝の外出前や運動後に使用するのがおすすめです。
衣類をケアする
汗を吸った衣類を放置すると、雑菌が繁殖しにおいが取れにくくなります。
通気性がよい素材を選び、洗濯後はしっかりと乾燥させることが大切です。
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まとめ
体臭がきつくなる原因は、生活習慣だけでなく、体質や病気が関係していることもあります。
まずは毎日の生活を見直すとともに、改善が見られない場合は医療機関へ相談することが大切です。
