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休日や夜間に「お腹が痛い!」となってしまった場合の原因や対処法

投稿日: 2021年04月06日 | 更新日: 2024年08月02日

こんにちは。家来るドクター代表の不破です。

 

いきなりですが、休日や夜間に急なお腹の痛み=腹痛に悩まされたことはありませんか?

 

休日診療、夜間診療に行くべきか迷われる方は多いと思います。

 

今回はそんな腹痛について、お話します。

 

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腸のはたらきについて

 

まず腹痛の前に、人間の腸のはたらきについて簡単に説明いたします。

 

腸について

 

 

人間の体の構造についてです。

 

人間の腸は口から順に、食道、胃、十二指腸、空腸、回腸、(盲腸)、結腸、直腸、そして肛門へとつながっています。

 

十二指腸、空腸、回腸をまとめて小腸と言い、盲腸、結腸、直腸をまとめて大腸と言います。

 

ちなみに、右下腹部の痛みが起きたときに「盲腸」だと言う方がいらっしゃいます。

 

しかし「盲腸」は病名ではありません。

 

正確には急性虫垂炎と言います。

 

ぜんどう運動、消化、吸収、排便

 

動物の腸は「ぜんどう運動」という自動的に起こる生体の反応(難しく言うと不随意運動といいます)によって食べたものを口から肛門まで運びます。

 

この「ぜんどう運動」の過程で食べ物は腸から出る消化液よって「消化」され、栄養素や水分が体内に「吸収」されます。

 

肛門の手前の腸である直腸に届くまでに、食べものはうんち=便に変化します。

 

ぜんどう運動は食事をした直後に、胃結腸反射という現象により、急激に結腸から直腸に送られ、直腸に便がたまると便意を催し、「排便」につながります。

 

便秘

 

 

便秘は、医療の学会ごとにその定義が異なるため、統一された見解はありません。

 

数日間便が出ない場合、便秘だと考えれば大丈夫です。

 

便秘には、ぜんどう運動が弱くお腹にガスが溜まりやすいもの、腸がけいれんし便秘と下痢とを繰り返すもの、排便後も便が残っている感じがするものなどがあります。

 

また、腸に大きな腫瘍(癌など)があると便秘になります。

 

下痢

 

 

正常であれば、摂取した水分の約90%は小腸で吸収されますが、腸炎があったり、吸収に異常があると、小腸に水分が溜まったまま大腸に便が送られ液状の便となります。

 

腸炎やストレスによりぜんどう運動が強くなると、便意を我慢できず液状の便がでます。

 

これが下痢です。

 

 

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腹痛について

 

腹痛の評価は実は簡単ではありません。

 

患者さんのお話やお腹の所見を正確に把握しないと治療開始の判断が難しくなります。

 

 

腹痛はなぜ起こるの?

 

ぜんどう運動が過剰な場合はグルグルとしたお腹の痛みを、腸に内容物が異常に溜まった場合は張った痛みを感じます。

 

つまり便秘であっても下痢であっても腹痛を自覚することがあるわけです。

 

そのほかに腸自体に強い炎症が起きたり、腸に穴が空いて腸の外の壁に炎症が及ぶと強い痛みを自覚します。

 

これを腹膜炎といいます。

 

関連記事:食中毒かもしれない症状を解説!うつる可能性や対処方法は?-横浜内科・在宅クリニック

 

腹痛の原因となる病気について

 

 腹痛とひと言にいっても、その原因となる病気はたくさん考えられます。

 

痛みから原因 を特定することはとても難しいですが、参考までに、代表的な病気をあげてみます。

 

上腹部痛

 

胆嚢炎、胆石症、胆管炎、胃炎、十二指腸潰瘍、膵炎など

 

心窩部痛

 

胃炎、胃潰瘍、胃癌、膵炎、膵臓癌、虫垂炎、心筋梗塞など

 

側腹部痛

 

腎・尿路結石、腸閉塞、虚血性腸炎など

 

へそ部痛

 

急性虫垂炎、膵炎、腸閉塞など

 

下腹部痛

 

急性虫垂炎、鼠径ヘルニア、膀胱炎、尿路結石、婦人科疾患など

 

腹部全体

 

 腸閉塞、消化管穿孔、腹膜炎、大動脈瘤破裂など

 

 

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腹痛時に考えること

 

速やかに治療を施したほうが良い腹痛

 

病気ごとの特徴的なストーリー、お腹の所見を正確に評価する必要があります。

 

急性虫垂炎など、腸の強い炎症や腹膜炎が起きると、後々お腹の中に膿ができることがあります。

 

また何らかの原因で腸が塞がってしてしまうことを腸閉塞と言いますが、腸閉塞では便秘症状だけでなく強い腹痛を自覚します。

 

これらの場合、休日、夜間であっても速やかに救急診療、夜間診療を受けるべきです。

 

治療を急がない腹痛

 

我慢できる程度の腹痛であれば治療を急ぐことは多くありません。

 

しかし腹痛の背景に腫瘍のような治療するべき病気が存在することもあるため、かかりつけに受診するのが無難でしょう。

 

腹痛発症時どのように対応すれば良い?

 

我慢できない強い腹痛の場合、すみやかに治療を始めたほうが良いことがあります。

 

これを判断するには患者様ご自身では難しいですが、いままでに体験したことが無いような腹痛の場合は、やはり速やかに医師の診察を受けることをお勧めします。

 

便秘、下痢であっても問題ないと安易に判断するのは良くないことがあります。

 

この場合は、かかりつけの先生にご相談するのが良いでしょう。

 

 

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診察を受けた際の料金

 

 

家来るドクター

 

家来るドクターでは、まず診察を行い、お薬の内服で経過を見ることができると判断すれば¥8,000~¥15,000程度です。

 

一方、重症と判断し救急病院へ紹介することがあります。

 

この場合、紹介状作成として患者様には診察代に加えて¥8,000~¥16,000程度ご負担いただきます。

 

救急病院

 

重症と判断されれば患者様には精密検査を受けて頂く必要があります。

 

救急病院では時間外受診料、診察代をご負担いただき、CTといった画像検査がなされた場合は5,000円~30,000円程度加わります。

 

その後、緊急入院となった場合は別途治療費がかかります。

 

 

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おわりに

 

強い腹痛の場合、命に関わるため、速やかに診察を受けたほうが良いです。

 

詳しいお話を伺う必要があるので夜間、休日は家来るドクターにご相談ください。

 

軽い腹痛には便秘、下痢が関与していることがあります。

 

しかしその原因に重大な疾患が隠れていることもあります。

 

軽い症状だと安易にご判断されず、家来るドクター、かかりつけ医にご相談ください。

執筆者

放射線診断専門医 不破 英登

経歴

  • 医師,放射線診断専門医
  • 2009年 愛知医科大学卒業
  • 2009年 津島市民病院
  • 2011年 名古屋第二赤十字病院  放射線科
  • 2016年 名古屋市立大学病院  放射線科
  • 2018年 豊田若竹病院  放射線科
  • 2018年 家来るドクターJAPAN株式会社 顧問医師
  • 2021年 YKR medical consult代表就任 

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