ワキガ手術を検討する際、多くの方が手術痕を気にするのではないでしょうか。

手術方法によって傷跡の大きさや目立ち方が異なるほか、時間の経過や日々のケアでもダウンタイムを軽減できます。

本記事ではワキガ手術の傷跡の特徴や、目立たなくさせるための具体的なケア方法についてご紹介します。

ワキガ手術の傷跡は手術方法によって違う

ワキガ手術にはいくつかの方法があり、それぞれ傷跡の残り方や手術の侵襲度が異なります。

剪除法（直視下手術）

剪除法は皮膚を切開し、直接アポクリン汗腺を取り除く手術です。

脇のシワに沿って切開するため傷跡は目立ちにくく、切開ラインに沿った線ができます。

汗腺を直接除去できるため再発リスクが低い一方、術後は赤みや腫れが続く場合があります。

吸引法

小さな穴から専用の器具を入れ、汗腺を吸引して除去する方法です。

小さな穴が残るのみで、傷跡はほとんど目立ちません。

回復が速い一方、汗腺を完全に除去できない場合は再発のリスクがあります。

皮下掻爬法

皮膚の下に専用の器具を入れ、汗腺を削り取る方法です。

切開は最小限で済み、傷跡はほとんど目立ちません。

日常生活への負担が少ないといったメリットがありますが、再発率がやや高い点に注意が必要です。

ワキガ手術の傷跡はどれくらいで目立たなくなる？

ワキガ手術の傷跡は、時間が経つにつれて徐々に気にならなくなっていきます。

施術後3～6ヶ月ほどで赤みや腫れが徐々に落ち着き、1年が経つ頃には周囲の皮膚となじんで目立ちにくくなります。

注意点として、施術後1ヶ月程度は傷跡の拡大を避けるため、過度な運動や発汗を避けることが大切です。

色素沈着予防を目的とした紫外線対策も必須です。

体質によっては、肥厚性瘢痕やケロイド化のリスクがあるため、手術前に医師からしっかりと説明を受けることが大切です。

また、傷跡が気になる場合は、シリコンのジェルシートやステロイドの外用薬で予防することもできます。

ワキガ手術の傷跡を最小限に抑える方法

ワキガ手術の傷跡を最小限に抑えるためには、以下のような方法を実践するのがおすすめです。

• 切開部位を清潔に保つ
• 過度な刺激を与えない
• 施術後の紫外線対策を徹底する
• ジェルシートやステロイドで傷跡の肥厚を予防
• 赤みや腫れが引いた後のマッサージでしこりや盛り上がりを和らげる

症状や手術の方法によっても傷跡に対するケアが変わるため、詳しくは担当の医師へ確認することが大切です。

ワキガ手術の傷跡が心配な人に選ばれる治療法

傷跡が残らないワキガ手術を希望する方には、以下のような治療法がおすすめです。

ミラドライ（切らない治療）

マイクロ波で汗腺を破壊する非侵襲的治療の一種で、切開が不要なため傷跡が残らないのが特徴です。

レーザー治療

レーザーでアポクリン汗腺を破壊するため、傷跡がほとんどなく、ダウンタイムも短く済みます。

ボトックス注射

汗の分泌を抑える注射で、切開の必要がありません。

即効性がある一方、効果が一時的なため、定期的に施術を受けることが大切です。

関連記事：脇ボトックスの効果はどれくらい続く？費用相場や注意点もわかりやすく解説

日常でできるワキガ対策

ワキガのにおいを軽減するには、手術だけでなく、生活習慣を見直すことも重要です。

制汗剤やデオドラントの活用

市販の制汗剤やデオドラントを使用することで、汗やにおいを抑えられます。

汗そのものを減らすものから、よい香りでスッキリとした気分になるものまで、さまざまな製品があります。

衣類の清潔管理

汗で湿った衣類は放置せず、できるだけ早く洗濯することで、雑菌の繁殖を防げます。衣類への汗ジミを防ぐため、吸水パッドなどを貼り付けるのもおすすめです。

食生活の見直し

脂質の多い食品や香辛料、アルコールの過剰摂取がにおいの増加につながります。

野菜や発酵食品を意識的に摂取し、体臭の抑制につなげましょう。

関連記事：ワキガになる原因とは｜どんな匂い？治療法や治し方について解説

関連記事：制汗剤でワキガになるって本当？臭いを悪化させないための選び方

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まとめ

ワキガ手術の傷跡は、手術方法によって大きさや目立ち方が異なります。

切開を伴う手術では一定の傷跡が残りますが、時間経過と適切なケアによって目立たなくなります。

生活習慣を見直しつつ、傷跡の残らない治療法を選択肢に入れることで、ワキガ手術の傷跡を最小限に抑えられるでしょう。