夜中に激しい頭痛が起きたら?偏頭痛の原因・対処法と救急受診の目安

公開日:2021.5.15 更新日:2026.9.11

夜中に突然激しい頭痛が起きた。いつもの偏頭痛と違う気がする——そんなとき、まず確認してほしいことがあります。

頭痛の中には、すぐに救急を受診すべき危険なものが含まれています。今回は救急に行くべき頭痛のサインと、夜間の偏頭痛の対処法、原因や予防まで医師が詳しく解説します。

この記事は次のような方に向けて書いています

  • 夜中に激しい頭痛が起きた
  • 救急に行くべきか判断したい
  • 自宅でできる対処法を知りたい

これは救急?夜間に頭痛が起きたときの判断基準

以下があるときは、すぐに受診してください

  • 突然の激しい頭痛
  • いつもと様子の異なる頭痛
  • 後頭部に突然強い痛み

手足の麻痺・意識障害・けいれんをともなう場合は119番へ。

以下のいずれかに当てはまる場合は、偏頭痛ではなく脳の病気の可能性があります。夜間・休日でも迷わず救急を受診してください。

突然の激しい頭痛

今まで経験したことのないほど突然強い頭痛が起きた場合、くも膜下出血の可能性があります。脳動脈瘤が破裂して起こるもので、吐き気を伴い、意識を失うこともあります。

いつもと様子の異なる頭痛

頻度や程度が増していく、50歳以降に初めて起きた、といった場合は脳腫瘍など他の病気の可能性があります。数ヶ月から数週間かけて徐々に強くなる頭痛も要注意です。

後頭部に突然強い痛み

急性に後頭部に比較的強い頭痛が生じる場合は、脳動脈解離の可能性があります。

以下の症状を伴う頭痛

手足の麻痺・言葉が出なくなる・精神症状・発熱・首のこわばり(項部硬直)を伴う頭痛は、脳や髄膜の病気のサインである可能性があります。ガンや免疫不全の病気がある方の頭痛も同様です。

上記に当てはまらない場合は、偏頭痛の可能性が高いです。以下の夜間対処法を参考にしてください。

関連記事:【激しい頭痛】くも膜下出血の原因や危険な前兆とは?対処法について

救急でない場合|夜間の偏頭痛の対処法

救急サインに当てはまらない場合は、以下の方法で対処してください。

暗い静かな部屋で横になる

光や音によって痛みが増すことがあります。遮光カーテンを閉め、できるだけ静かな環境で安静にしてください。

入浴・運動・マッサージは避ける

血管を拡張させる行為は症状を悪化させます。発作中は無理に動かず、安静を保つことが優先です。

痛む部分を冷やして押さえる

冷やすことで周辺の血管が収縮し、痛みが和らぐことがあります。氷やアイスパックをタオルでくるんで患部に当ててください。

カフェインを含む飲み物を飲む

カフェインには血管を収縮させる働きがあるため、痛み始めにコーヒーや紅茶、緑茶などを飲むと和らぐことがあります。ただし連日の過剰摂取は逆に頭痛を誘発することがあるので注意してください。

鎮痛剤を服用する

痛みがひどくなる前に早めに鎮痛剤を服用するのも一つの方法です。ただし、月に10日以上頭痛薬を飲む状態が3ヶ月以上続く場合は「薬物乱用頭痛」の可能性があります。早めに医療機関を受診してください。

症状が落ち着かない、判断に迷う場合は我慢せず、早めに医療機関を受診してください。

片頭痛(偏頭痛)とはズキンズキンと痛むタイプの頭痛で、多くは頭の片側で起こります。

発作的に起こり、気持ち悪さなど他の症状も随伴するとてもつらい頭痛です。

身体を動かすのが辛くなり、光や音の刺激で悪化したり、匂いに敏感になったりします。

日本での片頭痛の年間有病率は8.4%で、若年〜40代の女性では18%程度の有病率と5人に1人程度は片頭痛を持っています。

関連記事:脳卒中の原因、どんな人がなりやすいか、脳卒中の症状や前兆症状、予防対策をご紹介

偏頭痛の原因・特徴

片頭痛(偏頭痛)は、こめかみから目の辺りがズキズキと脈打つようなリズムで痛むのが特徴です。

吐き気や嘔吐を伴い、光や音、気圧、温度の変化に対して敏感になることも多いです。

片頭痛(偏頭痛)は肉親に同じような頭痛を持つ人が多いため、遺伝的な要素があると考えられています。

片頭痛(偏頭痛)が発生するきっかけは以下の通りです。

  • 寝不足・寝すぎ
  • 空腹
  • 疲労・運動
  • ストレス・ストレスからの解放
  • 大きな音・強い光・強い匂い
  • 人混み
  • 天候の変化・気圧や温度や湿度の変化
  • 肩こり
  • 飲酒・喫煙
  • 出産・更年期・月経・排卵

上記のように、日常生活の行動や環境の変化、ホルモンの変動など、実にさまざまです。

また血管を拡張・収縮させるポリフェノールなどが含まれるオリーブオイル、チーズ、赤ワインなどの取りすぎも偏頭痛の引き金になることがあります。

片頭痛(偏頭痛)は20代から40代の女性に多く、生理前から生理中に頭痛が起こりがちであるため、女性ホルモンとの関係性も疑われていますが、もちろん男性にも起こります。

片頭痛(偏頭痛)になりやすいのは、完璧主義、努力家、神経質な性格の人に多いと言われています。また、肉親に同じような頭痛を持つ人が多く、10〜20歳代で発症する人が多いようです。

片頭痛(偏頭痛)の原因はまだ完全には解明されていませんが、頭蓋骨内の血管が広がり炎症を起こしているという説、脳の血管をとりまく三叉神経の炎症が関わっているという説、脳そのものに何らかの原因があるという説などが考えられています。

関連記事:頭痛の原因|種類によって痛む場所は違う?対処法や外来での治し方

偏頭痛の症状

片頭痛(偏頭痛)の症状は、片側あるいは両方のこめかみから目の辺りにかけて、発作的にひどい頭痛が現れ、数時間から2〜3日持続します。

痛みは、心臓のリズムに合わせて脈を打つようにズキズキと痛むことが多いです。約60%の人が頭の片側が痛み、約40%の人が頭の両側の痛みを訴えます。

個人差がありますが、月に1〜2回、週に1〜2回といった頻度で周期的に起こるのが特徴です。痛みは1〜2時間でピークに達して、4時間程度で終わることもあれば、3日ほど痛みが続くこともあります。

頭痛の最中に体を動かすなどして頭の位置を変えると痛みが増し、ガンガンと頭が響くなど、症状が悪化するのも特徴です。

頭痛に加え吐き気・嘔吐・下痢といった症状や、頭痛の最中は光や音を煩わしく感じることも多いため、日常生活に影響が出やすいです。

頭痛に先立つ症状として、人によっては以下などの予兆を伴うことがあります。

  • ギザギザとした光が見える・目がチカチカする(閃輝暗点)
  • 空腹感・胃の不快感
  • 眠気・生あくびを繰り返す
  • いらいらする・首筋が張る・手足がむくむ

「閃輝暗点」とは、偏頭痛の前兆として現れるもので、視野の中にチカチカと光が出現する現象です。稲妻のような光や、ギザギザした光が見えたりします。脳の視覚を司る中枢の血管が収縮し、一時的に血の流れが変化するために起こると考えられており、数分から数十分程度続いた後に偏頭痛の症状が現れます。

関連記事:こわい頭痛の見分け方!頭痛で吐き気やめまいがする原因と対処法!

偏頭痛の予防・日常でできること

偏頭痛は過労やストレスによって起こりやすくなるため、これらを溜めないようにすることが予防につながります。寝不足や寝すぎをせず、規則正しい食生活を心がけましょう。

また、偏頭痛にはビタミンB2やマグネシウムが良いとされており、食生活に取り入れると効果的でしょう。オリーブオイル・チーズ・赤ワインなどポリフェノールを含む食品の取りすぎも引き金になることがあるため注意してください。

鎮痛剤・受診について

鎮痛薬には、痛みの元となるプロスタグランジンの産出を抑え、頭痛を緩和する働きがあります。痛みがひどくなる前に早めに服用するのが効果的です。

ただし、月に10日以上頭痛薬を飲む状態が3ヶ月以上続く場合は「薬物乱用頭痛」の可能性があります。早めに医療機関を受診し、適切な治療・服用指導を受けましょう。

片頭痛(偏頭痛)発作が起こったときに痛みを鎮める薬は偏頭痛急性期治療薬と呼ばれ、鎮痛剤やトリプタン系薬剤などが使用されることが多いです。偏頭痛には予防療法もあり、保険適用の予防薬もあります。飲み合わせや症状に合わせて処方されるので医療機関で相談しましょう。

医療機関を受診する際は、以下を事前に整理しておくと医師にうまく症状を伝えることができます。

  • 最初の頭痛はいつ頃始まったか?
  • 痛む場所・痛み方はどんな風か?
  • 前兆はあるか?どんな症状か?
  • 他の症状を伴うか?頻度はどのくらいか?
  • 頭や体を動かすと悪化するか?光・音・匂いを不快に感じるか?
  • 家族や親類に頭痛持ちの人がいるか?

関連記事:片頭痛の原因や治し方を解説|おすすめの市販薬も紹介

まとめ|夜間頭痛の対応フロー

夜間に頭痛が起きた場合の対応を3つに整理します。

  1. 救急サインを確認する
    突然の激しい頭痛・いつもと違う頭痛・手足の麻痺・発熱・首のこわばりがあれば迷わず救急へ
  2. 救急でなければ夜間対処を行う
    暗い静かな部屋で安静/患部を冷やす/カフェイン摂取/早めの鎮痛剤服用
  3. 迷ったら我慢せず早めに受診する
    「救急ではないかも」と思っても、症状が落ち着かない・繰り返す場合は早めに受診してください。トリプタン系薬剤や予防薬について医師に相談できます。

片頭痛(偏頭痛)は周期的に発作が起こるため、日常生活に支障が出ることも多いです。症状が良くならない場合は、無理をせず早めにPIT DOCTORへご相談ください。

FAQ

夜中の頭痛についてよくある質問

夜中の頭痛で救急に行くべきなのはどんなときですか?
今まで経験したことのないほど突然の激しい頭痛、頻度や程度が増していく頭痛、後頭部の突然の強い痛み、手足の麻痺・言葉が出ない・発熱・首のこわばりを伴う頭痛は、くも膜下出血や脳動脈解離などの可能性があるため夜間・休日でも迷わず救急を受診してください。
夜間に偏頭痛が起きたときの対処法はありますか?
暗い静かな部屋で横になり、痛む部分をタオルでくるんだ氷などで冷やしましょう。カフェインを含む飲み物も痛み始めに有効です。血管を広げる入浴・運動・マッサージは悪化させるため避けてください。
頭痛薬を頻繁に飲んでいますが大丈夫ですか?
月に10日以上頭痛薬を飲む状態が3ヶ月以上続く場合は「薬物乱用頭痛」の可能性があります。早めに医療機関を受診してください。

PIT DOCTORでできる対応

PIT DOCTOR(ピットドクター)は、愛知県北名古屋市の夜間・休日ドライブスルー診療です。完全予約制で、お車に乗ったまま診察・検査からお薬のお受け取りまで完結します。

  • 診療時間:木・金・土 19:00〜24:00 / 日祝 10:00〜17:00
  • インフルエンザ・新型コロナ・溶連菌の迅速検査に対応
  • 診察後、原則その場でお薬をお渡し(対応できないお薬は処方箋を発行)

※点滴・レントゲン・採血には対応していません。激しい胸の痛みや意識障害など緊急性の高い症状は救急車(119)をご利用ください。

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