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新型コロナオミクロン株「BA.2.75」(ケンタウロス株)とは?感染力・症状・重症化について

BA.2.75

今年より変異を繰り返しながら世界中で感染拡大を続ける新型コロナウイルス「オミクロン株」。

 

BA.1、ステルスオミクロン(BA.2)、BA.5などさまざまな変異株が世界各地で確認され、置き換わりが進んできました。

 

新規感染の波は一度は落ち着きを見せたものの、従来株よりも感染力が高いとされるBA.5の台頭により、第7波に突入しました。

 

令和4年7月現在、連日新型コロナの新規感染者は過去最多を更新しております。

 

またWHOによると、今月24日までの1週間当たりの新規感染者数は日本が約97万人と世界で最も多いということです。

 

それほどまでに日本で猛威を奮っている新型コロナウイルスですが、今月7月に「ケンタウロス」と呼ばれるオミクロン株の新たな変異株「BA.2.75」が発見されました。

 

その感染力は「従来のオミクロン株の3倍」と言われています。

 

そこで、この記事では、ケンタウロス株こと「BA.2.75」についての特徴やこれまでにわかっている症状、重症化リスク、感染力が強いと言われる理由について解説していきます。

 

ケンタウロス株「BA.2.75」とは?

 

BA.2.75

 

ケンタウロス株こと「BA.2.75」は、国内で6月まで感染の中心となっていたオミクロン株の「BA.2」系統から変異した75番目の亜種です。

 

これまでも、「BA.2」系統の亜種はありましたが、誕生しては消えを繰り返していました。

 

その中で「BA.2.75」は生き残り、今、感染が拡大しているということです。

 

長崎大学病院の森内浩幸教授によると、過去の変異株と比べてあまりに異質であることから半人半獣のケンタウロス(Centaurus)」と表現されているといいます。

 

こちらの名称はWHOが正式に命名したものではなく、SNSや医師などの間で使用されるうちに普及し、名付け親は不明とのことです。

 

では、この「BA.2.75」とはどのようなものなのか詳しく見ていきましょう。

 

ケンタウロス株「BA.2.75」の発祥は?

 

BA.2.75

 

WHOの報告によると、ケンタウロス株「BA.2.75」は、令和4年5月にインドで初めて確認されました。

 

その後、アメリカ、イギリス、オーストラリア、韓国など世界各国でも感染が確認され、現在21か国で見つかっているということです。

 

今月7月では東京都や神戸市など日本でも感染者が確認されています。

 

現在、日本を含め世界でも主流となっている変異株はBA.5ですが、インドでは6月以降BA.2.75の割合が急激に上昇したということです。

このことから、「BA.2.75は、もしかするとBA.5に対する優位性があるのでは?」と示唆されるようになり、今後BA.2.75の波が来るのではないかと注目を浴びています。

 

しかし、現状ではこのようなBA.2.75割合の増加が観察されているのは、インドのみで他国でのBA.2.75株の急激な割合の増加は確認されていません。

 

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ケンタウロス株「BA.2.75」の感染力は?

 

米・感染症専門の教授の研究によると、ケンタウロス株「BA.2.75」の感染力は「BA.5」の3.24倍という研究結果が出ています。

 

しかし、「感染力が3倍」というのはまだまだ少ないサンプルから予想した数字のため、さらなる正確な実験データが必要であるとされています。

 

ケンタウロス株「BA.2.75」の治療薬は?

 

BA.2.75

 

ケンタウロス株「BA.2.75」の治療薬については現在も研究段階にあります。

 

東京大学医科学研究所の研究グループは、ケンタウロス株「BA.2.75」の表面にある突起の部分、スパイクたんぱく質を再現したウイルスを人工的に作成し、治療薬の成分が効くかどうか調査しました。

 

細胞を使った実験(インターネットで発表した査読を受ける前の論文)の結果、国内で承認されている治療薬では重症化リスクのある人に点滴で投与される抗体医薬のうち、

 

  • 「ソトロビマブ」の成分はウイルスの働きを抑えた
  • 2種類の抗体を同時に点滴で投与する抗体カクテル療法「ロナプリーブ」の成分は、ウイルスの働きを抑えられなかった

 

という2つのことがわかりました。

 

ケンタウロス株「BA.2.75」の潜伏期間は?

 

ケンタウロス株「BA.2.75」の潜伏期間については、まだわかっていません。

 

長崎大学病院の森内浩幸教授によると、「限定的な情報では、ケンタウロス株「BA.2.75」はこれまでと特に大きな変化はないだろう。」ということです。

 

しかし、「病気の強さや性質はある程度遺伝的な背景や人種の違いを反映することもあるのでもう少しデータが出るまでは、何とも言えない、わかるまでは油断をしてはいけない。」とも述べています。

 

元々の系統であるオミクロン株の潜伏期間は以下の通りです。

  • 潜伏期間が2〜3日
  • 暴露から7日以内に発症する人がほとんど

 

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ケンタウロス株「BA.2.75」の症状は?

 

BA.2.75

 

ケンタウロス株の症状についてもまだわかっていない部分が多いです。

 

東京都や愛知県で確認された感染者については、いずれも「軽症」と報告されています。

 

また、兵庫県神戸市で感染が確認された女性は、「せきや発熱」があったということです。

 

日本で感染が拡大しているBA4やBA5では、BA.1株よりも全体的な症状の出方は強くなっており、倦怠感や鼻水の症状を訴える人が多くなっています。

 

ケンタウロス株「BA.2.75」もそれに似た症状であると予想はされますが、ケンタウロス株の感染者自体まだ少ないため、症状の特徴が掴めていないのが現状です。

 

今後さらなる感染者のデータ収集が必要と考えられています。

 

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ケンタウロス株「BA.2.75」は重症化リスクは?

 

ケンタウロス株「BA.2.75」の重症化リスクですが、こちらも実態がよくわかっていないです。

 

こちらも今後さらなるデータが必要と考えられています。

 

しかし、既にケンタウロス株の感染が拡大しているインドでは、死者数の急激な増加は見られていないということです。

 

今のところケンタウロス株「BA.2.75」の重症化リスクが高いとする根拠はありませんが、自宅療養中の方で症状が急変した場合はすぐにかかりつけの病院に相談してください。


夜間や休日など、急な対応が必要な場合は、家来るドクターをご利用ください。

 

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ケンタウロス株「BA.2.75」へのワクチン効果は?

 

BA.2.75

 

ケンタウロス株「BA.2.75」のワクチン効果はまだ不明となっています。

 

しかし、国立感染症研究所によると「BA.2」に比べてスパイクたんぱく質に数か所の変異が加わっています。

 

このうち、例えば「G446S」という変異は、オミクロン株の「BA.1」と共通していて、ワクチンの接種で得られた中和抗体を逃避する可能性もあるということです。

 

参考までとはなりますが、BA.5株におけるワクチンの発症予防効果は以下の通りです。

 

  • 2回接種6か月後:発症予防効果11.4%(0.6-26.7%)
  • 3回目接種2週間後:発症予防効果48.5%(22.3-71.5%)

 

また、南アフリカの査読前論文では、「ワクチン接種されている方や以前に新型コロナに感染されている方は、そうでない方と比べて重症化率や死亡率が低下した」との報告もあります。

 

よって、ご自身の状況や必要に応じてワクチン接種をするかどうか判断するのがよいでしょう。

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ケンタウロス株「BA.2.75」の再感染リスクは?

 

ケンタウロス株「BA.2.75」の再感染リスクについてもまだ不明となっています。

 

詳しい情報が入り次第、記事を更新していきたいと思います。

 

 

 

ケンタウロス株「BA.2.75」と他のオミクロン株との違いは?

 

ケンタウロス株「BA.2.75」の他のオミクロン株との違いについて感染力は高いのではと言われているものの、詳しくはまだ不明となっています。

 

本来は、BA2系統として語られるべき変異株ですが、他のBA2系統の変異株と比べてかなり変わった性質があるため、ケンタウロス株「BA.2.75」だけ特別に分けて語られることが多くなっています。

 

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ケンタウロス株「BA.2.75」の国内感染状況は?

 

BA.2.75

 

令和4年7月現在、東京都や兵庫県、愛知県など日本国内でのケンタウロス株「BA.2.75」の感染が確認されています。

 

インドでは、令和4年5月の時点で感染者数や死亡者数が低い水準で推移していましたが、その後、増加傾向に転じていて「BA.2.75」の拡大が影響していることから、日本国内でも「BA.2.75」への置き換わりが懸念されています。

 

また、京都大学の西浦博教授は、「BA.2.75」は流行地域が限られるため十分に分析できていないが、インドでの感染状況を見るとこれまでより広がりやすい可能性はありそうだ」と述べています。

 

ケンタウロス株「BA.2.75」に対して家来るドクターができることは?

 

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まとめ

 

いかがでしょうか。今回は、オミクロン変異株であるケンタウロス株こと「BA.2.75」について解説していきました。

 

今後「BA.2.75」が日本国内でさらに増えた場合、「第7波」がピークを越えたあとに再び上昇したり、流行が長引いて医療がさらにひっ迫したりすることが想定されます。

 

国内で「BA.2.75」が広がった場合に備え、日頃から感染の状況を正しく把握できる態勢を作り、重症化のリスクやワクチンの効果についての最新情報も集めることが大切です

 

夏休みやお盆を控え、ご旅行の計画もある方も多いかと思いますが、体調管理には細心の注意を払いましょう。

 

少しでも体調の変化を感じた場合はすぐにかかりつけ医を受診する、または家来るドクターへお気軽にご相談ください。

 

【参考文献】

コロナウイルスとは|国立感染症研究所

・COVID-19 vaccine surveillance report: 7 July 22 (week 27))
・Neutralization Escape by SARS-CoV-2 Omicron Subvariants BA.2.12.1, BA.4, and BA.5.July 7, 2022.N Engl J Med 2022; 387:86-88

 

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この記事の監修医師

 西春内科・在宅クリニック     

院長 福井 康大 (ふくい やすひろ)

>詳しいプロフィールはこちらを参照してください。

 

《経歴》

●三重大学医学部医学科 卒業
●三重県立総合医療センター 
●N2 clinic         

この記事の執筆者


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