早く治したい方必見!骨折の見分け方と対処方法
投稿日: 2022年05月20日 | 更新日: 2024年08月03日
目次
骨折の種類と症状について
外傷性骨折(交通事故・スポーツ・転倒)
転んだり、強くぶつけたりなどの強力な外力によって生じた骨折を外傷性骨折といいます。
症状として、変形や強い痛み、腫脹や広範囲な内出血があります。
骨折している場合は、固定が必要な場合が多く、動かせば強く痛みますし、安静にしていても鈍い痛みが続きます。
治療として固定が必要な場合が多く、変形が強く転移が大きい場合は手術が必要な場合もあります。
骨がしっかり癒合するまでは固定が必要で、完治までの期間は場所によって異なります。
上肢の骨折は約1-2ヵ月、下肢の骨折は約2-3ヵ月程度かかります。
強い痛みが続くような場合は躊躇せずに医療機関に受診してください。
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疲労骨折
疲労骨折は、同じ部位に小さな力が何度も加わることで発生する骨折です。
慢性的に同じ部位に負荷が起こりやすい運動であるランニングやジャンプ、投球などを繰り返すことで生じる場合が多いです。
好発部位はすねの骨や足首近くの骨に圧倒的に多く、上肢の場合は肘の骨に起こることもあります。
スポーツとして、陸上競技や体育館で行うバスケやバレー、屋外であると野球やサッカーで起こりやすいです。
最初のうちは気づかずに無理してプレーを続けれますが、やがて完全な骨折に至ります。
外傷骨折と違って、強い痛みや皮下出血、大きな腫れを伴うことは少なく、運動しているときや圧迫したときに痛みを感じることが多いです。
固定と1か月ほどの安静が必要な場合が多いです。
捻挫だと思っていたら、骨折していたという場合もあります。
負荷がかかりやすい場所に痛みがあったり、ケガをした覚えがない場所に痛みが続いたりする場合は、疲労骨折が疑われるので気をつけましょう。
病的骨折
骨腫瘍や転移性骨腫瘍などの疾患が原因で、通常では折れないようなわずかな力で骨折する場合を病的骨折といいます。
原因となる疾患に対する治療が必要です。
>>交通事故による被害での骨折で裁判になる場合は弁護士だけでなく医師による診断も
骨折と突き指の見分け方
骨折と突き指はどちらも同じように痛みや腫れの症状が出るので、区別が難しいです。
突き指は指先を何かに強くぶつけることで、指の靭帯・腱・関節・骨などをいためることですが、骨折には至っておりません。
どちらも腫れや痛みの症状があり見分けにくいですが、骨折は痛みや腫れが突き指よりもひどく、数日経っても痛みが引きません。
1週間前後痛みが続くようなら骨折の疑いがありますので、医療機関の受診を勧めます。
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治りにくい骨折がある?
治りにくい骨折として、手根骨(手首の骨)の一つである舟状骨の骨折が代表的です。
舟状骨骨折
手根骨は敷石みたいな8個の骨から成り、その一つが舟状骨です。
手をついて転んだ場合に強い力がかかり骨折することがあります。
舟状骨は骨折すると骨内の血流が傷害されやすくなる特徴があり、骨折の治りが悪いことで有名です。
捻挫だと思い放置されることが多い
骨が小さいうえに複雑な形をしているため骨折が非常に見つけにくいのも特徴です。
なかなか痛みが治まらない場合に再度レントゲン検査を行って骨折が分かったときには、癒合しない偽関節になっている場合があります。
転倒して手をついた後に痛みが数日続いた場合は迷わずに医療機関を受診しましょう。
早く治す為の方法
早く治す為の治療
骨折が治る過程には、炎症期・修復期・リモデリング期という3つの段階で進みます。
新陳代謝を繰り返して、折れた部位に新しい骨ができて、さらに長期に渡って作り変えられ、やがてほとんど元どおりになります。
骨は再生能力が高い組織なので、適切な治療さえ行えば、骨折後も多くの場合は正常に戻ります。
早く治す為の食事や栄養
早く治すためには、一つ目は骨折部位を安静することが一番重要です。
痛みが引いてからも、骨折部位に直接負荷がかかるような動作はしないよう注意しましょう。
二つ目は睡眠です。睡眠中には、身体を修復したり回復させたりするホルモンの分泌が盛んになり、骨の修復が活発になるます。
三つ目は、骨折の回復を促す栄養を摂取することです。
骨はカルシウムとタンパク質の一種であるコラーゲンを主体とした成分で構成されています。
カルシウムとタンパク質の摂取は勿論ですが、カルシウムを効率よく吸収するためにはビタミンDも必要ですのでビタミンDの摂取も心がけましょう。
しかし、栄養バランスの良い食事を心がけることも大切です。バランスに加えて、カルシウムとタンパク質、ビタミンDの摂取を心がけてください。
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病院や家来るドクターでできる対処
骨折なのか打撲なのかで迷う場合は多くあると思います。
医師が診察してもレントゲン等の画像を撮らないと分からないがことがほとんどです。
骨折が心配と感じた場合は緊急性の判断も含め家来るドクターに相談も可能です。
今すぐか翌日の専門外来が必要なのかの判断を手助けいたします。
また、緊急性はないと判断できれば、鎮痛剤の処方もできますので我慢せず相談ください。
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この記事の監修医師
若尾医師
執筆者
経歴
- 三重大学医学部医学科 卒業
- 四日市羽津医療センター
- 西春内科・在宅クリニック
- 千葉内科・在宅クリニック 院長