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熱中症の治し方や予防対策|熱射病や日射病との違いは?

熱中症

 

いよいよ夏本番を迎え、毎日暑い日が続くようになってきました。

 

この時期に気をつけないといけない病気は、「熱中症」です。

 

総務省のデータによると、令和4年5月から9月の全国における熱中症による救急搬送人員の累計は71029人

 

これは平成20年の調査開始以降、3番目に多い搬送人員だったようです。

 

今回は、熱中症の症状や、日射病との違い、熱中症と日射病の応急処置などについて詳しく解説していきます。

 

「熱中症」についてしっかりと勉強し、元気に夏を乗り切りましょう。

 

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熱中症になる原因

 

熱中症

 

熱中症は、高温多湿の環境下で、過度の体温上昇や水分不足が続くことによって引き起こされます。

 

以下に、具体的に熱中症が起こりやすい状況をまとめます。

 

□酷暑や炎天下などの高温な環境に長時間暴露した

□汗が蒸発しにくく、体温調節かできなくなるほどの高湿度環境に長時間暴露した

□運動などの激しい身体活動によって、体温が上昇し、汗をかいて水分や塩分を失った

□十分な水分摂取を怠って、脱水状態になってしまった

□体温調節が未発達である乳幼児や高齢者である

 

▶︎偏頭痛の治し方|和らげる飲み物やツボとは|病院に行くべき目安

 

熱中症の初期症状から重症化について

 

熱中症

 

日本救急医学会によると、2000年以降、熱中症の重症度を「具体的な治療の必要性」の観点から、以下の分類を導入しています。

 

  • Ⅰ度(現場での応急処置で対応できる軽症)
  • Ⅱ度(病院への搬送を必要とする中等症)
  • Ⅲ度(入院して集中治療の必要性のある重症)

 

重症度を判定するときに重要な点は、意識がしっかりしているかどうかです。

 

少しでも意識がおかしい場合には、 Ⅱ度(中等症)以上と判断し病院への搬送が必要です。

 

「意識がない」場合は、全てⅢ度(重症)に分類し、絶対に見逃さないことが重要です。

 

また、必ず誰かが付き添って、状態を見守ってください。

 

熱中症は初期の段階から急速に重症化する可能性があるので注意が必要です。

 

Ⅰ度では、めまいやたちくらみ、筋肉のけいれん、激しいのどの渇き、大量の発汗などを認めます。

 

立ちくらみのことを熱失神、筋肉のけいれんのことを熱けいれんと呼ぶことがありますが、どちらも意識は清明です。

 

中等症に分類されるⅡ度では、熱疲労と呼ばれる症状がみられます。

 

全身の倦怠感や脱力、頭痛、吐き気、嘔吐、下痢等がそれに当たります。

 

皮膚も冷たく湿っているのも特徴です。

 

最重症であるⅢ度は、熱射病とも呼ばれ、40℃以上にもなる高体温に加え、意識障害と発汗停止が主な症状です。

 

けいれん、肝障害や腎障害も合併し、最悪の場合には早期に死亡する場合もあります。

 

▶︎救急外来や救急車を呼ぶ基準や命に関わる危険な症状について解説

 

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熱射病や日射病との違い

 

熱中症

 

熱射病とは

熱中症という病気は、軽症、中等症、重症の3つに分けることができ、その重症のことを別名:熱射病と呼んでいます。

40℃以上にもなる高体温に加え、意識障害と発汗停止が主な症状です。

けいれん、肝障害や腎障害も合併し、最悪の場合には早期に死亡する場合もあります。

 

日射病とは

熱中症の原因が、晴れた炎天下であった場合は、「日射病」と呼ぶことがあります。

つまり、日射病は、原因が炎天下に限定しているだけで、症状は熱中症と同じなので、重症度を確認し、それに応じて適切な治療を行う必要があります。

 

余談ですが、熱中症の原因は、高い気温や高い湿度といった条件であれば、室内であっても発症します。

 

家の中でじっとしていても室温や湿度の高さから熱中症にかかることもあります。

 

救急要請時の発生場所では、住宅等居住施設が全体の37%を占め最も多く、次いで道路・交通施設が25%を占めています。

 

最近ではこの様な室内型熱中症が注目されています。

 

また、熱中症と言うと、昼間に起こるイメージを持ちがちですが、実は夜間にも熱中症で救急搬送されるケースも多く見られるという事はあまり知られていません。

 

エアコンをつけて寝ることが苦手と言う方も多い一方で、古い住宅では夜間になっても十分に室内温度が下がらないなどが、原因とみられています。

 

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熱中症・熱射病・日射病になりやすい人の特徴

 

熱中症

 

熱中症は、高温多湿の環境下で、過度の体温上昇や、水分不足が続くことによって引き起こされます。

 

つまり、体温調節機能が働きにくい人は、危険性が高いと言えます。

 

具体的には、体温調節機能が衰えている高齢者や、体温調節機能が未熟な乳幼児、また普段運動不足であったり、暑さになれていない、体調が悪いなども熱中症になりやすいと言えます。

 

また、心臓や腎臓は体の水分調節にとても重要な役割を果たしています。

 

それらに重たい病気がある場合や、汗のコントロールをしている皮膚などに病気がある場合も、同様に注意が必要です。

 

▶︎子どもが汗疹(あせも)になったときはどうすればいい?治し方や湿疹との違い・対策法について

 

熱中症・熱射病・日射病の治し方や応急処置について

 

熱中症

 

熱中症は、Ⅰ度(現場での応急処置で対応できる軽症)、Ⅱ度(病院への搬送を必要とする中等症)、Ⅲ度(入院して集中治療の必要性のある重症)に分類されます。

 

Ⅱ度以上であれば病院へ搬送し、専門的な治療が必要です。

 

Ⅰ度の、現場での応急処置について、厚生労働省からは以下の3つが推奨されています。

 

① 涼しい場所へ移動する
エアコンが効いている室内や、風通しが良い日陰などに、速やかに移動させましょう。

② 体を冷やす
衣服をゆるめ、体を冷やします。特に、首の周り、わきの下、足のつけね、などが有用です。

③ 水分を補給する
水分補給では、ミネラルを含んだ、スポーツドリンクや麦茶などが適切です。自力で水が飲めない場合は、Ⅱ度以上と判断し、ためらわずに救急車を呼びましょう。

 

▶︎【喉の痛みや熱】子供が溶連菌感染症になったときはどうする?学校や保育園は休むべき?

 

熱中症・熱射病・日射病ですぐに病院に行くべき目安

 

熱中症

 

厚生労働省では、病院に搬送するかどうかについて、以下の手順でチェックをするように呼び掛けています。

 

✅ 熱中症の症状があるかを確認しましょう
めまい、失神、筋肉痛や筋肉の硬直、大量の発汗、頭痛、嘔吐、倦怠感、意識障害、けいれん、高体温など

✅呼びかけに反応があるか確認しましょう
熱中症を疑ったら、まず呼びかけてみましょう。呼びかけに反応がない場合は、すぐに病院を受診する必要があります。同時に、涼しい場所へ移動し、体を冷やしましょう。

✅水分を自力で摂取できるか確認しましょう
呼びかけに応じることができたとしても、自力で水分を摂取できない場合も、すぐに病院を受診する必要があります。

✅涼しい場所へ避難しましょう
涼しい場所へ移動し、体を冷やし、水分を自力で摂取することが出来たとしても、症状が改善しない場合は、やはり病院を受診するようにしましょう。

 

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熱中症・熱射病・日射病にならないための予防対策

 

熱中症

 

熱中症を予防するポイントは日常生活の些細なところに、たくさん隠れています。

 

以下に環境省が提示したチェックポイントをあげます。

 

どれも当たり前と思ってしまいがちですが、実際にはできていないことも多いはずです。

 

是非実践してみて下さい。

 

【日常生活での熱中症予防のポイント】

□こまめに水分補給する
□エアコン・扇風機を上手に使用する
□シャワーやタオルで身体を冷やす
□部屋の温度を計る
□暑いときは無理をしない
□涼しい服装にする
□外出時には日傘、帽子を着用する
□部屋の風通しを良くする
□緊急時・困った時の連絡先を確認する
□涼しい場所・施設を利用する

 

水分補給のPOINT

市販のスポーツドリンクの飲み過ぎは、糖を多く含む事から糖尿病の悪化や、糖による利尿作用によりかえって脱水症状を引き起こしたり、お腹がゆるくなりやすかったり…という事があるため、スポーツドリンクの多量摂取はおすすめできません。

ご自宅で簡単に作れる経口補水液の作り方

≪材料≫
水(湯冷まし)…500ml
砂糖…20グラム(はちみつでも可…大さじ1)
塩…1.5グラム

≪作り方≫
材料をすべて入れて混ぜるだけ♪
砂糖と塩は溶けにくいのでしっかり混ぜて溶かすのがGOOD!

また、お好みでレモン果汁を入れるてみるのもお勧めです。

 

家来るドクター(往診)での対応方法

 

家来るドクターでは、知識豊富な現役医師がご自宅に伺い、熱中症の適切な治療を行います。

 

まずは、身体を冷やすこと。

 

氷枕や氷嚢などを用いて熱や炎症を取り除く 「冷却療法」を行います。

 

脱水症状などで水分や塩分、栄養素が不足している場合は、点滴でそれらを補います。

 

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まとめ

 

熱中症は、十分な知識を身につけて、適切な対応をすることで、十分に防げる病気です。

 

暑い日が続きますが、十分に注意して元気に夏を乗り切りましょう。

 

また、ご家族にご高齢の方や、熱中症になりやすいと思われる方がいる場合は、「エアコンは使っているか」「水分はしっかりとっているか」など、こまめに声掛けをしてみて下さい。

 

参考文献

熱中症が疑われる人を見かけたら | 厚生労働省 

 

監修医師

精神科専門医/精神保健指定医 Dr.竹下 理

この記事の執筆者


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