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耳垢を放置するとどうなる?耳掃除は必要? 耳垢栓塞やたまりやすい人の特徴とは

耳垢が多い、湿ってる、ベタベタする…掃除はしたほうがいいの?

 

皆さん掃除していますか?

 

また耳掃除によって、痛い思いをした経験はありませんか?

 

耳の中は自分でも見えないのに、感覚的に行っている方が多いと思われます。

 

『わぁ、汚い!』や『たくさんとれた!』と思って、毎日されている方が多いのではないでしょうか。

湿っていたり、ベタベタしていたりと謎が深まる耳垢について、また掃除の頻度についても耳鼻科医としての経験を踏まえて丁寧に説明させて頂きます。

 

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耳垢の種類

 

ベタベタした耳垢とカサカサした耳垢

 

まず耳垢とは、耳垢腺や皮脂腺といった分泌物と、鼓膜や外耳道の古くなった皮膚やほこりが混ざったものです。

 

分泌物には皮膚に対する保護作用潤滑作用抗菌作用があります。

 

この分泌物の量でベタベタした耳垢(湿性)なのかカサカサした耳垢(乾性)なのかにわかれます。

 

日本人に多い耳垢はどっち?

 

ベタベタ耳垢なのかカサカサ耳垢なのかは遺伝子で主に決まります。

 

人種や民族によりタイプの差は実は顕著です。

 

日本人や東南アジアの方の85%程度はカサカサの耳垢タイプで、ヨーロッパやアフリカの民族の方の大半がベタベタの耳垢タイプになります。

 

耳垢が溜まりやすい人の特徴

 

子供

 

子供は外耳道が狭いため、耳垢が溜まることで耳が聞こえにくくなる子がいます。

 

基本的にはお父さん、お母さんが外からみえる範囲を耳掃除してくれたら改善することも多いです。

 

子供は聞こえにくくなっても自分から主張しないことが多いため、健診等で耳垢が詰まっていることが分かる子も多いです。

 

お年寄り

 

高齢になると外耳道の自浄作用が低下し、耳垢が貯まりやすくなります。

 

また認知機能が低下することで、耳垢が気にならなくなり、耳掃除をしなくなる方が多いです。

 

知らず知らずの内に巨大な耳垢が貯まっている方がいらっしゃいます。

 

補聴器、イヤフォンを付けている方

 

本来耳垢は耳の外に自然と排出されるため、ほとんど掃除がいらないと考えられています。

 

普段より日常的に補聴器やイヤフォンをつけている方は、この耳垢が貯まって詰まってしまう方がいます。

 

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耳垢が臭い原因

 

耳垢とは、耳垢腺や皮脂腺といった分泌物と、鼓膜や外耳道の古くなった皮膚やほこりが混ざったものとお伝えさせていただきました。

 

皮膚に分泌する腺にも種類があり、『エクリン腺』、『アポクリン腺』といった代表的な二つの腺があります。

 

エクリン腺』は全身に分泌している体温調節をする腺です。

 

粘度が低くさらっとしているのが特徴で、分泌直後は特に臭いがしないのが特徴です。

 

一方『アポクリン腺』は脇の下や陰部や耳の穴の体の一部のみに分布しているのが特徴で、思春期になるとより分泌されます。

 

いわゆる異性を引き寄せるフェロモンの役割を果たしていたと考えられます。

 

実はこちらも分泌直後は無臭になるのですが、この『アポクリン腺』が耳垢の細菌によって分解されることで特有の強いにおいが発生します。

 

耳垢が臭う人と臭わない人の違いは耳の中にあるこの『アポクリン腺』の数と考えられています。

 

またそのような耳垢はベタベタしているのも特徴です。

 

耳垢とワキガの関係性

 

先ほど『アポクリン腺』が耳垢のにおいに関与しているとお伝えさせていただきました。

 

実はワキガが臭う理由も同様の理屈で、わきの下に分布する『アポクリン腺』があるため、特有のにおいを発します。

 

人によって『アポクリン腺』の数は違うが、耳の中とわきの下の数には相関があるため、耳垢がベタベタしている方はワキガの可能性は非常に高いと考えられています。

 

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耳掃除の過度の掃除は禁物

 

無理に取る必要はない

 

実は耳掃除はむやみにしなくてもいいと考えられています。

 

基本的には自覚しない内に外に排出されていることがほとんどです。

 

過度の耳掃除はかえって耳の状態を悪くしてしまうので注意が必要です。

 

耳掃除が禁物な理由:自浄作用、菌の侵入を防ぐため

 

外耳道と呼ばれる耳のトンネルには皮脂腺や耳垢腺といった分泌液を出す箇所があり、皮膚に対する保護作用、潤滑作用、抗菌作用を認めており、菌の侵入等を防ぐ役割をしてくれます。

 

正しい耳掃除のやり方は?頻度はどれくらい?

 

耳掃除の頻度と耳の構造

 

外耳道は中で曲がっており、綿棒等で行う耳掃除では奥まで疼痛なく到達するのは難しいと考えます。

 

したがって、見える範囲でかつ疼痛なく行える範囲まで、綿棒をそれ以上は進めないことが大切です。

 

外耳道は軟骨部と骨部に分けられています。

奥にいくにつれて骨部に近くなるため、綿棒等があたって痛い箇所が骨部であり、なるべくそこまでは行わないようにすることが大切です。

 

実際成人では耳掃除は3週間に一度程度、一度も行わなくても大丈夫な方がほとんどです。

また赤ちゃんや子供の耳掃除は月に数回、耳の入口付近についた耳垢をふき取るだけで充分です。

 

下手に奥を触ることで外耳道を傷つけてしまうことがあります。

 

高齢者では貯留している事に気づかずに大量で巨大な耳垢が埋まっていることがあります。

そのような耳垢がよくたまる方は3〜6か月程度の耳掃除が必要になります。

 

やり過ぎて外耳炎になる可能性も

 

耳掃除を何度も繰り返すから悪いわけではなく、耳掃除の際に外耳道の皮膚を傷つけてしまうことで炎症が生じ、外耳炎となります。

 

外耳道の皮膚がめくれていたり、出血している方もいます。

このような状態の方は外耳炎の状態になり、外耳炎により耳がかゆくなったりするので、また自分で掃除して状態を悪化させてしまうことがよくあります。

 

痛いのはおかしいと考えて、耳掃除をもし行うのであればやさしく行ってください。

 

耳垢が原因で中耳炎になることはない

 

耳垢というのは生理的な皮膚新生の過程の副産物ですので、耳垢自体が悪い病気ということではありませんので、耳垢が原因で中耳炎になることはありません。

 

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耳垢栓塞になったときは

 

耳垢栓塞とは

 

耳垢が貯まった状態のことを『耳垢栓塞』と医療用語でいいます。

 

外耳道に比して80%以上の閉塞があると耳が聞こえにくいといった難聴症状の訴えがでます。

 

耳垢栓塞になりやすい人の特徴

 

お年寄り

 

高齢になると外耳道の自浄作用が低下し、耳垢が貯まりやすくなります。

 

また認知機能が低下することで、耳垢が気にならなくなり、耳掃除をしなくなることが多く、急に耳が聞こえなくなるといった症状で病院に受診される方が多いです。

 

ベタベタした耳垢の人

 

耳掃除を頻繁に行っていたりすることで、掃除の際に奥に徐々に押し込んでしまうことで耳垢が貯まることがあります。

 

自分で治そうせず病院へ

 

難聴の症状が耳垢栓塞に気づくきっかけの症状になります。

 

聞こえづらさがあるようであれば、病院に受診し、耳垢の除去をしていただくことをオススメします。

 

耳垢栓塞以外にも難聴の原因がもちろんわかるかもしれません。

 

◆突然耳が聞こえにくい・耳が詰まったような感じがする原因と治し方

 

耳垢除去は診療行為!保険適用になる

 

実際に耳垢辞去というのは診療点数がついている診療行為になります。

 

自宅で行うにはハードルが高く、またカピカピに固まってしまう耳垢もありますので医療機関でないと取れない耳垢もあります。

保険適応で対応できる処置になりますので、自分では見ることの出来ない耳の状況を病院で診察することは大切なことです。

 

病院や家来るドクターでできる治療

 

ご自身で耳垢が詰まっているかは判断できません。自覚症状としては耳の聞こえにくさがあります。

 

難聴症状がある方はまずは耳を診察させていただく必要があり、病院では機械をつかった聴力検査等を行うことができます。

 

実際に急に起きる難聴は耳垢栓塞に限らず不安を伴うことが多いです。

家来るドクターでは耳の観察ができ、鼓膜に異常がないかなどの緊急性の判断をすることができます。

 

急に耳が聞こえにくくなる恐怖を少しでも和らげることができますので一度お気軽にご連絡頂けたらと思います。

 

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まとめ

 

耳垢栓塞は小児、高齢者を中心に生じる病気ではありますが、耳掃除をしすぎることで外耳炎になる方も多いです。

 

耳垢栓塞の方は難聴症状で不安に思う方が多く、耳垢除去できることで難聴が改善したり、難聴の原因が分かったりするので医療機関への受診をお勧めします。

 

参考文献

 

・プライマリケアに活かす臨床耳鼻咽喉科化学

・病気が見える 耳鼻咽喉科

 

この記事の監修医師
朝岡 龍博

西春内科・在宅クリニック 耳鼻科 朝岡 龍博副院長

プロフィールはこちらを参照してください。

 

 

 

 

 

 

 

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この記事の執筆者


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