子供の中耳炎の症状と対処法|耳を痛がるときの夜間対応と受診の目安

公開日:2022.2.1 更新日:2026.9.11

夜中に子どもが耳を痛がって泣いている。そんなとき、まず何を確認すべきかをお伝えします。

中耳炎は1歳までに62%、3歳までに83%の子どもが経験する身近な病気です。軽症であれば翌朝の受診で問題ないケースが多いですが、症状によっては夜間でも受診が必要なことがあります。夜間の判断基準と対処法について医師が詳しく解説します。

この記事は次のような方に向けて書いています

  • 夜中に子どもが耳を痛がって泣いている
  • 翌朝の受診まで待てるか判断したい
  • 自宅でできる対処法を知りたい

夜間・すぐに受診が必要なサイン

以下があるときは、夜間でも受診してください

  • ぐったりしている
  • 耳だれが出ている
  • 高熱が続く・機嫌が極端に悪い

以下のいずれかに当てはまる場合や、お子さんの様子がいつもと違うと感じた場合は、夜間・休日でも受診することをおすすめします。

ぐったりしている

ぐったりするような状態は重症のサインです。中耳炎が重症化すると髄膜炎などに移行することもあるため、早急に診察を受けてください。

耳だれが出ている

耳だれ(耳漏)が出ている場合は中耳の炎症が外に漏れているサインです。鼓膜が破れて膿が排出している可能性もあります。

高熱が続く・機嫌が極端に悪い

発熱が続きながら泣きわめいて止まらない、呼びかけに反応が鈍いといった場合も受診を検討してください。

軽症か重症かの判断は実際に鼓膜を診察しないとわからないため、少しでも不安な場合は早めに受診する方が安心です。

上記に当てはまらない場合は、翌朝の受診まで以下の方法で対処してください。

翌朝まで待てる場合の夜間対処法

鼻水を吸引する

鼻水が多量にある場合は、鼻吸引機などで鼻水を吸ってあげてください。鼻をすすることで汚い鼻水が耳管を通って中耳に入り込み、症状が悪化することがあります。自宅でできる有効な対処法です。

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市販の風邪薬・痛み止めを使用する

軽症の中耳炎であれば、市販の風邪薬の内服も一定の効果が期待できます。耳の痛みが強い場合は、子ども用の痛み止めを使用することも選択肢のひとつです。ただし翌朝には必ず医療機関を受診してください。

中耳炎とは?期間や他人にうつる?

耳の構造 外耳・中耳・内耳と、耳小骨や耳管の位置を示した断面図

人間の耳は外耳、中耳、内耳の3つの空間に分けられます。中耳炎とは鼓膜内の鼓室部分が炎症を起こすことで起きる現象です。

鼓膜が障壁となっているため中耳炎が直接的に他人にうつることはありません。急性中耳炎は数日〜1週間程度で完治することが多いです。

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中耳炎にかかる原因

急性中耳炎は中耳内に菌やウイルスが入り込んで炎症が生じることで起こります。鼓膜が障壁となっているため外からばい菌が入ることは考えにくく、実はばい菌は口や鼻から侵入してきます。

耳と鼻は耳管という管でつながっており、風邪ウイルスなどのばい菌がこの耳管を通って中耳炎を引き起こします。

子どもが中耳炎になりやすい理由

成人と比べ子どもの顔は小さく、耳管の長さが短く、耳と口までの角度がより水平になっています。このことから、子どもはばい菌が耳管を通って中耳炎を引き起こしやすくなるのです。

また子どもは鼻水を上手くかめないため鼻をすすってしまいます。そうすると耳管を通して汚い鼻水が逆行して中耳に入り込み、中耳炎を引き起こします。1歳から3歳程度の子どもは滅菌されていない箇所を触ったり口にしたりするため、ばい菌が入りやすいことも一つの理由です。

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中耳炎の症状

耳だれ

耳だれ(耳漏)が出ているということは中耳の炎症が外に漏れているということです。大半は中耳炎がひどくなることで鼓膜や外耳道にも炎症が波及し、浸出液が滲むことで耳漏として出てきます。まれに鼓膜が破れて膿そのものが排出することもあります。

発熱・不機嫌・啼泣

中耳炎は発熱することが比較的多いです。風邪などの上気道炎を合併することも多く、発熱を認めることがあります。また子どもの初期症状として発熱だけでなく、原因不明に不機嫌になったり泣きわめくだけのお子さんも多くみられます。鼓膜を見ることで中耳炎が原因とわかることが多々あります。

頭痛・耳痛

中耳炎は頭痛や耳痛が頻繁に起こります。中耳は頭に比較的近い場所であり炎症が波及しやすいため、頭痛として認識されやすいです。耳を外側に引っ張ることで痛みが増悪する場合は中耳炎であることが多いです。

子どもの中耳炎の予防方法

予防としてはまず手洗い・うがいを行ってください。ウイルスを口に入れてしまうことはリスクになります。また鼻水が慢性的にズルズルしている子どもは鼻をすすることで中耳炎になりやすいので、定期的な鼻水に対しての加療が予防につながります。

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まとめ|夜間対応フロー

夜間に子どもが耳を痛がった場合の対応を3つに整理します。

  1. 受診が必要なサインを確認する
    ぐったりしている/耳だれが出ている/高熱が続く・機嫌が極端に悪い → 夜間でも受診を
  2. 翌朝まで待てる場合は自宅で対処する
    鼻水を吸引する/市販の風邪薬・痛み止めを使用する
  3. 迷ったら我慢せず早めに受診する
    軽症か重症かの判断は診察が必要です。夜間・休日はPIT DOCTOR(木・金・土 19:00〜24:00 / 日・祝 10:00〜17:00)へお気軽にご連絡ください。

急性中耳炎の症状は耳だれ・発熱・頭痛などがあり、重症かどうかの判断は医師の診察が必要です。お困りの際はお気軽にご相談ください。

FAQ

子どもの中耳炎についてよくある質問

子どもが夜中に耳を痛がるとき、すぐ受診すべきですか?
ぐったりしている、耳だれが出ている、高熱が続く・機嫌が極端に悪い場合は夜間・休日でも受診をおすすめします。当てはまらなければ、鼻水の吸引や子ども用の痛み止めで対処し、翌朝必ず受診してください。
なぜ子どもは中耳炎になりやすいのですか?
子どもは耳と鼻をつなぐ耳管が短く水平に近いため、風邪のばい菌や鼻水が中耳に入り込みやすいからです。鼻を上手にかめず、すすってしまうことも原因になります。1歳までに62%、3歳までに83%の子どもが経験する身近な病気です。
中耳炎は人にうつりますか?
鼓膜が障壁となっているため、中耳炎が直接他人にうつることはありません。急性中耳炎は数日〜1週間程度で完治することが多いです。予防には手洗い・うがいと、鼻水を溜めないケアが有効です。

PIT DOCTORでできる対応

夜間・休日の子どもの急な耳の痛みもお気軽にご連絡ください。

木・金・土:19:00〜24:00 / 日・祝:10:00〜17:00

当院で対応できる場合

小児の診察が可能です。中耳炎の診断とともに、症状に応じた処方を行います。軽症の場合は抗生剤を使用せず経過観察することもガイドラインで推奨されており、状態に応じた適切な対応をご案内します。

専門病院への受診が必要な場合

重症化が疑われる場合や髄膜炎などの合併症のリスクがある場合は、適切な専門医療機関へご案内します。「夜間に受診すべきか判断できない」という場合もお気軽にご相談ください。

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この記事の監修医師

監修医師: 横浜内科・在宅クリニック理事長 朝岡 龍博先生

朝岡 龍博先生

経歴

  • 名古屋市立大学 卒業
  • 豊橋市民病院 初期研修医勤務
  • 豊橋市民病院 耳鼻咽喉科
  • 名古屋市立大学病院 耳鼻咽喉科
  • 一宮市立市民病院 耳鼻咽喉科
  • 西春内科・在宅クリニック 副院長
  • 横浜内科・在宅クリニック 理事長

資格

  • 医師
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