口唇ヘルペスを最短で治すには?おすすめの市販薬を紹介!
投稿日: 2024年06月04日 | 更新日: 2024年10月17日
みなさん口唇ヘルペスについてご存知でしょうか。
口唇ヘルペスは、我々の身近にあるさまざまな生活習慣から感染するウイルスになります。
今回は、実際の症状や危険性について出来る限り分かりやすく、ご紹介させていただきます。
目次
口唇ヘルペスとは?
口唇ヘルペスは、唇や唇の周りに軽い痛みを伴う水膨れが出来る病気です。
熱を出した後に現れることが多く、別名「熱の華」とも言われています。
口唇ヘルペスのほとんどが、単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)が原因です。
皮膚や粘膜に感染すると小さな水膨れが集まった状態になり、「単純疱疹(たんじゅんほうしん)」と呼ばれる病気になります。
関連記事:帯状疱疹の前兆や初期症状とは?治療やヘルペスとの違いについて
口唇ヘルペスの症状
初期症状
口唇ヘルペスの初期症状は、目に見える水疱などはありません。
しかし、かゆみやピリピリ・チクチクとした痛み、焼けるような熱感を感じることがあります。
この段階では、まだウイルスの活動が外部からは見えませんが、皮膚の下でウイルスが活性化しているサインが初期症状としてあらわれます。
水疱の発生
初期症状が始まってから1~2日を経過すると水疱が現れます。
この水疱の中にはウイルスが多く含まれているため、無意識に触れて他の部位に感染を広げることもあるため注意が必要です。
水疱の特徴は、小さく、透明または黄色っぽく、唇やその周りに現れ、数個集まったものが次第に大きくなります。
通常、水疱が現れると痛みがあり、擦れたり、破れたりすることでさらに痛みが強まります。
水疱の破裂
水疱が出来てから数日経つと、水疱が自然に破れて中から液体が出てきます。
破れた部分は、表面がえぐれ、さらに強い痛みを伴います。
水疱の発生でも解説しましたが、液体には非常に多くのウイルスが含まれているため、この時期には自分だけでなく、周囲の人へ感染を広げる可能性が高いため注意が必要です。
かさぶたの形成
水疱が破れた後、皮膚表面のえぐれていたところが乾燥し、かさぶたを形成していきます。
かさぶたは、黄色や茶色っぽいもので、かさぶたが形成されるまではえぐれた部分が感染しないように清潔に保つことが大切です。
痛みについては、徐々に軽くなっていきますが、かさぶたを引っ張ったり、無理に剥がしてしまうと再び皮膚がえぐれてしまうため、かさぶたが自然に剥がれるまで触れないようにしましょう。
治癒
かさぶたが自然に剥がれると症状が治まります。
個人差はありますが、一般的には発症から完治まで1~2週間程度です。
一度感染するとウイルスが神経節に潜伏してしまい、免疫力が低下した場合などに再発することがあります。
口唇ヘルペスがうつる原因
口唇ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスによる感染症で、ありふれたウイルスです。
成人の半数以上の方が、子どもの頃にすでに感染していると言われています。
キスや食器、タオルの共用などで他者へ感染することがあります。
特に、症状が現れている時期はウイルスが大量に排出されるため、食器やタオルの共用は避けて、こまめに手洗いを行ない、清潔に保つようにしましょう。
風邪や熱などで身体の抵抗力が低下している時に感染や発症しやすい為、普段からの体調管理も大切です。
アトピー性皮膚炎などの肌が弱い人は、感染しやすいので症状がある場合は注意しましょう。
口唇ヘルペスの症状が治まっても、単純ヘルペスウイルスは生涯にわたって体内に潜伏します。
忙しい時や寝不足、仕事などでストレスを感じた時、風邪や発熱などで免疫力が低下することにより、再活性化したウイルスが神経を伝わって皮膚に到達し、症状が出ます。
関連記事:免疫力が低下したらどうなる?原因と免疫ケア方法をご紹介!
口唇ヘルペスがうつる確率は?
口唇ヘルペスはキスや肌の接触や、タオル、リップクリーム、食器などを共有することで感染します。
日本人では全体で10人に1人がヘルペスに感染していると推測されます。
確実に感染するというわけでなく、触れた人の皮膚が健康な状態な場合は感染しません。
皮膚に傷や湿疹がある人や、アトピー性皮膚炎などで皮膚が荒れているとウイルスに感染することがあります。
粘膜の場合は、傷や荒れがなく皮膚が健康な状態でも、ウイルスがその場で増殖し感染します。
口唇ヘルペスを最短で治すためには?
患部の周囲を清潔にする
症状が出ていても出ていなくても、皮膚や粘膜にウイルスが出てきていることがあるので石鹸や洗顔料をよく泡立てて優しく洗い、患部の周囲を清潔に保ちましょう。
また、洗ったあとに毎回同じタオルを使用せず、新しい清潔なタオルを使用してやさしく水分をふき取ることも大切です。
患部を触らない
口唇ヘルペスのほとんどは再発なので、自分自身は免疫力を持っています。
あまり神経質になる必要はありませんが、自分自身も患部に触れて感染する恐れがあるので、出来るだけ触らないようにしてください。
また、症状が出ている時は感染力が強いので、特に人との接触には注意が必要です。
相手が免疫力を持っていれば、発症しないか軽傷なことが多いですが、新生児や抗体を持っていないパートナー、アトピー性皮膚炎の人、免疫力が低下している人は、重症化しやすい場合もあるので注意してください。
塗り薬を使用する
口唇ヘルペスの症状が出た時には、出来るだけ早い時期に治療を始めるのが望ましいです。
抗ヘルペスウイルス外用薬や内服抗ヘルペスウイルス薬を使うことでウイルスを完全に死滅させることはできませんが、増殖を抑制することが出来ます。
また、重症化や再発を防ぎやすくなるため、最短で完治させられる可能性が高まります。
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口唇ヘルペスに有効な市販薬
口唇ヘルペスの治療に使用する飲み薬は市販では購入することが出来ません。
必要な場合は、病院などに受診してから処方してもらう必要があります。
しかし、塗り薬は市販でも購入することが出来ます。
市販で購入することが出来る塗り薬をいくつかあげたいと思います。
アラセナS 2
口唇ヘルペスの原因であるヘルペスウイルスの増殖を抑えるビダラビンが含まれています。
違和感が生じてから5日以内に使用することが重要です。
アラセナSクリーム
口唇ヘルペスに再発時に使用することを目的としており、唇周りにチクチクやピリピリなどの違和感を感じた場合に、早めに塗布することが推奨されています。
アクチビア軟膏 2g
アクチビア軟膏には、アシクロビルという成分が入っており、口唇ヘルペスウイルスに対して効果がある成分で、口唇ヘルペスの再発時に使用することが推奨されています。
アシクロビル軟膏α 2g
上記のアクチビア軟膏と同じように、口唇ヘルペスの症状を緩和するのに必要な成分が入っており、再発時の症状を軽減するのに使用されます。
5日間ほど使用しても症状が改善されない場合は、ほかの病気の可能性があるので医師に相談しましょう。
ヘルペシアクリーム 2g
口唇ヘルペスの再発治療に効果的な成分とされています。
こちらも5日間使用しても改善されない場合は、使用を中止して医師に相談しましょう。
ヒフールAC 2g
ヘルペスウイルスの増殖を抑える作用があります。
唇にピリピリやチクチクといった違和感を感じたら早めに塗ることが推奨されています。
関連記事:アレルギーに対する上手な薬の選び方|副作用や種類について
家来るドクターで出来る対応
家来るドクターは、抗ヘルペスウイルス薬も常備しております。
往診にてご自宅で診察とその場でお薬の処方をすることが可能です。
また、往診以外に、オンライン診療も行っています。
オンライン診療では、お手持ちのPCやタブレット端末、スマートフォンなどからデジスマアプリを利用して診察を受けることが可能です。
往診についても、オンライン診療についても不明な点がございましたら、お気軽にお電話でお問い合わせください。
口唇ヘルペスについてのまとめ
口唇ヘルペスは、身近にあるさまざまな生活習慣などから感染するウイルスです。
症状が出始めて早く治療をすることで、重症化や合併症が起きにくくなります。
少しでも違和感がありましたらお近くの医療機関を受診するか家来るドクターへお気軽にご相談ください。
参考文献