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感染力が強い麻疹(はしか)の症状とは?予防接種や風疹との違いについても解説

感染力が強い麻疹(はしか)の症状とは?予防接種や風疹との違いについても解説
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麻疹

 

麻疹は、非常に強い感染力を持つ感染症です。

 

一例発症すると集団感染へとつながるリスクがあります。

 

今回は麻疹の症状や見分け方について解説していきましょう。

 

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麻疹の感染力について

 

 

麻疹

 


麻疹は麻疹ウイルスによって起こる感染症です。

 

以下のようなさまざまな感染経路で感染が広がります。

 

  • 5μm以下の非常に小さな飛沫核という状態で感染が広がる空気感染(飛沫核感染)
  • 咳やくしゃみで飛ぶ体液で感染する飛沫感染
  • 手などを介して感染する接触感染

 

麻疹ウイルスは100-250nmというサイズで、空中に漂い飛沫核感染も起こすします。

 

そのため、マスクをしただけでは感染は防ぐことはできません。

 

1人の感染者が何人に感染させうるかの指標となるR0(基本再生産数)は12-18とされています。

 

インフルエンザのR0が2-3であることと比較すると、非常に強い感染力といえます。

 

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麻疹の主な症状

麻疹

 

 

カタル期


麻疹は感染後10-12日間の無症状の潜伏期をへて発症します。

 

以下の症状などが2-4日間継続ます。

 

  • 高熱
  • 咳や痰などの上気道症状
  • 目の充血
  • 目やに

 

これをカタル期といいます。


カタル期が最も周囲への感染力が強い時期といわれています。

 

発疹期

 

カタル期の後に一旦解熱しますが、半日くらい後に再度高熱になります。

 

さらに、耳うしろ、首、前額部あたりから発疹が出始めて、その後全身に広がります。

 

発疹は、最初は鮮やかな赤い発疹です。

 

その後はボツボツと盛り上がり、全体が合わさり、まだらな斑状の湿疹になるのが特徴的です。


発疹期にも以下の症状を伴うこともあり、強い症状が続きます。

 

  • 高熱
  • 激しい咳
  • 目の症状
  • 子どもの場合は下痢や嘔吐
  • 腹痛などの消化器症状

 

回復期


発疹がでてきて3-4日後に解熱し、徐々に症状や発疹は改善していきます。


通常は回復期を経て発疹も消失します。

 

しかし、重症化した場合、麻疹によるウイルス性肺炎や別の細菌、ウイルスによる肺炎を起こすことがあります。

 

 

麻疹患者の6%に肺炎を合併します。

 

特に、1歳未満の乳児ではさらにリスクが高く、死亡例の60%は肺炎が原因といわれています。

 


麻疹により脳炎を起こすこともあります。

 

発疹期から2-6日ごろに頭痛、意識障害などの脳炎症状が出ることがあります。

 

約60%の方は完全に回復し後遺症を残しません。

 

しかし、約25%で精神発達遅滞や痙攣、異常行動、麻痺などの後遺症を残すといわれています。

 

 

麻疹肺炎と麻疹脳炎は、麻疹の二大死亡原因といわれています。

 

合併すると死亡率が高くなってしまうのです。


その他の麻疹の合併症としては中耳炎、喉の炎症が強くでるクループ症候群、心筋炎や心外膜炎などの心臓合併症が起こることもあります。


少し特殊な合併症としては亜急性硬化性全脳炎(あきゅうせいこうかせいぜんのうえん)というものがあります。

 

亜急性硬化性全脳炎とは、麻疹にかかった後、4-8年(平均7年)ほど経ってから知能障害、運動障害で発症し、筋肉がぴくぴく痙攣するミオクローヌスなどの症状がおこる重篤な合併症です。


麻疹は感染力も高いですが、死亡率も高く、医療技術の発達した先進国でも麻疹は1000人に1人の割合で死亡する可能性がある病気です。

 

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麻疹と似ている感染症との見分け方

 

 

麻疹

 


麻疹と同じく発熱と発疹を起こす以下の感染症などがあります。

 

  • 風疹
  • 水痘(みずぼうそう)
  • 手足口病
  • 突発性発疹


風疹は風疹ウイルスによる感染症、14-21日の潜伏期を経て発症します。

 

発熱、発心、耳の後ろや後頭部、後頚部のリンパ節が腫れるのが特徴的な症状です。

 

風疹でも咳や痰、喉の痛みなどのカタル症状や目の充血、目やにの症状がでます。

 

麻疹と比べると軽い症状になります。

 

 


水痘(みずぼうそう)水痘・帯状疱疹ウイルスに初めて感染した時におこる感染症状です。

 

水痘・帯状疱疹ウイルスも麻疹ウイルスと同じく空気感染、飛沫感染、接触感染を起こします。

 

潜伏期は2週間程度です。

 

全身に痒みのある紅斑、丘疹が出て、短期間で水脹れ(水疱)となり、かさぶたができるのが特徴的です。

 

頭皮に最初にでて、体、手足に広がっていきますが、新しい紅斑、丘疹やかさぶたを形成した古い発疹がいりまじります。

 


手足口病(てあしくちびょう)はその名の通り、手、足、口周りや口の粘膜に発疹を起こすウイルス感染症です。

 

コクサッキーウイルス16、エンテロウイルス71、エンテロウイルスが病因となります。

 

飛沫感染や便に排泄されたウイルスによる経口感染や水ぶくれの内容物からの接触感染なども起こることがあります。

 

潜伏期は3-5日です。

 

口の粘膜、手のひら、足のうらなどにも水脹れのような水疱性発疹が出現します。

 

発熱は軽度で38℃以下であることがほとんどで、発疹も3-7日の経過で消失し痕は残りません。

 

 

発熱と発疹を起こすウイルス感染症はいくつかありますが、初期の発熱と発疹だけでは判断が明らかにつかないこともあります。

 

それぞれのウイルス性感染症の特徴(麻疹は強い症状で発疹前に一旦解熱することや風疹のリンパ節腫脹など)や詳しい経過をきくことで判断することができます。

 

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受診に行くべき目安

 

 

麻疹

 


発熱や発心などの麻疹を疑う症状がる場合には、かかりつけ医やお近くの病院に電話で麻疹かもしれないとお伝えください。

 

受診の可否や受診の際の注意点を確認し、病院の指示にしたがってください。

 

直接来院してしまうと、空気感染で病院の外来でまっている周囲の方へ感染を拡大させてしまうことになります。

 

以上のことにご注意ください。

 

麻疹の抗体検査について

 

麻疹の抗体検査は、血液検査によって行います。

 

母子手帳などでワクチン接種が確認できない場合などには麻疹の抗体検査を行うことができます。

 

 


麻疹は1978年10月から1歳児(第1期)と小学校入学前の幼児(第2期)に麻疹風疹混合ワクチンによる2回接種が定期接種として導入されています。

 

定期摂取によって麻疹の交代保有率は95%以上保たれています。

 

以下の方は、麻疹に対する抗体が十分ではなく感染のリスクがあります。

 

  • 定期接種になる前の年代の方や1回のみの接種になっている方
  • 定期接種になったのちもワクチン接種を受けていない方で麻疹に感染をしたことがない方

 

一部の自治体では抗体検査の費用を無料で行うことができるように補助しているところもあります。

 

自治体のホームページなどを確認ください。


抗体価が低い場合には、麻疹ワクチンの接種を受けましょう。

 

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麻疹の予防接種について

 

 

麻疹

 


麻疹のワクチンは2回接種が基本で、1回での免疫獲得率は93-95%2回で97-99%以上と報告されています。


現在日本で使用されている麻疹ワクチンは風疹と合わさった麻疹風疹ワクチンになっています。

 

麻疹風疹ワクチンを接種することで、麻疹・風疹の抗体を獲得することができます。

 

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病院や家来るドクター(往診)でできる治療

 

家来るドクターでは発熱、発疹の患者さんの診察や治療が可能です。

 

予約を取る前に麻疹の疑いがあることを伝えていただくと、空気感染に対応できるように対策してお伺いします。

 

麻疹の合併症で肺炎や脳炎を合併している場合には往診ではなく、入院施設のある病院にご紹介させていただくこともあります。

 

 

 

まとめ


今回は、麻疹の症状や見分け方について解説しました。

 

麻疹は非常に感染力が強いですが、ワクチン接種の普及で予防できる感染症の一つです。

 

ぜひ麻疹について知っていただき、気になる方は抗体検査や追加予防接種をご検討くださいね。

 

参考文献
国立感染症研究所「麻疹とは」

こどもとおとなのワクチンサイト「麻しん(はしか)について」

皮膚科Q&「麻疹とはどのような症状ですか?」

国立感染症研究所「風疹とは」

国立感染症研究所「手足口病とは」

厚生労働省「麻しんについて」

 

【監修医師】

救急科専門医 Dr.新井 久美子 

名古屋・神奈川・大阪の往診医療機関

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