秋冬に流行る子どもの感染症|インフルエンザ・溶連菌・胃腸炎の症状と登園の目安【2026年】
この記事は次のような方に向けて書いています
- 秋から冬に保育園や学校で流行る感染症を知りたい方
- お子さんの熱が下がり、登園・登校の目安を知りたい方
- 登園届や登園許可証が必要か気になっている方
秋から冬にかけては、インフルエンザや胃腸炎などの感染症が増える季節です。なかでも今年はインフルエンザの流行が早く、愛知県では9月に注意報が出ています。この記事では、秋から冬に気をつけたい子どもの感染症と登園・登校できる日の目安をまとめます。
※流行の時期は例年の目安です。時期や規模は年によって変わります。(2026年10月作成)
目次
秋冬(9〜2月)に気をつけたい子どもの感染症
秋から冬に気をつけたい感染症は、次の8つです。
| 病名 | 主な症状 | 多い時期 |
|---|---|---|
| インフルエンザ | 急な高熱・だるさ | 11月〜4月 (2026年は9月から) |
| 溶連菌 | 発熱・のどの痛み | 冬と初夏 |
| マイコプラズマ | 長引く咳 | 秋〜冬 |
| 胃腸炎(ノロ) | 嘔吐・下痢 | 秋〜冬(12月がピーク) |
| 新型コロナ | 発熱・のどの痛み | 夏と冬 |
| RSウイルス | 発熱・鼻水・咳 | 初夏〜夏 |
| 水ぼうそう | かゆい水ぶくれ | 冬〜初夏 |
| 胃腸炎(ロタ) | 水のような下痢・嘔吐 | 冬の終わり〜春 |
愛知県の流行状況(2026年10月)
今の愛知県で、いちばん多い感染症はインフルエンザです。例年は11月ごろに流行が始まりますが、今年は9月に入ってすぐ流行入りが発表されました。
その後も患者さんは増え続け、9月28日には県内全域にインフルエンザ注意報が出ています。下のグラフのとおり、9月中旬からは全国よりも多い状態です。最新の週(9月28日〜10月4日)も少し減ったものの、注意報の目安を上回る状態が続いています。
インフルエンザの患者さんの数の移り変わり
1つの医療機関あたり、1週間に報告された患者さんの数です
グラフの数値を見る
| 週の始まり | 愛知県 | 全国 |
|---|---|---|
| 8/17〜 | 0.74 | 1.11 |
| 8/24〜 | 1.10 | 1.76 |
| 8/31〜 | 2.42 | 3.29 |
| 9/7〜 | 6.58 | 5.54 |
| 9/14〜 | 15.12 | 8.48 |
| 9/21〜 | 12.33 | 7.17 |
| 9/28〜 | 11.88 | 未発表 |
出典:愛知県感染症情報、国立健康危機管理研究機構(JIHS)感染症発生動向調査 週報 速報(2026年第34〜39週)。全国は速報値で、9月28日からの週は未発表です。
インフルエンザのほかには、胃腸炎や新型コロナ・マイコプラズマ肺炎が多くなっています。また溶連菌とRSウイルスは、前の週より増えています。
※出典:愛知県の発表(2026年9月3日・9月28日)、愛知県感染症情報(2026年9月28日〜10月4日の週)
毎週の詳しい状況は、次のページで確認できます。
インフルエンザはいつから登園・登校できる?
登園・登校の目安は「発症後5日」と「解熱後2日(幼児は3日)」の両方
出席停止の期間は、学校保健安全法施行規則で決まっています。具体的には発症した後5日を過ぎ、かつ熱が下がった後2日を過ぎるまで休みます。保育園・幼稚園の子どもは、熱が下がった後3日に延びます。
そのため、早く熱が下がっても発症後5日を過ぎるまでは登園・登校できません。
インフルエンザの登園・登校の目安
2つの条件を両方満たすまで休みます
① 発症後5日を過ぎる
② 熱が下がった後2日(幼児は3日)を過ぎる
①と②の両方を過ぎた次の日が、登園・登校の目安です
早く熱が下がっても、①の5日間は休みます
日数は、発症した日・熱が下がった日の翌日を1日目として数えます。登園・登校の前に、園・学校の決まりも確認してください。出典:学校保健安全法施行規則 第19条
日付を入れて登園・登校できる日の目安を出せる計算ツールを、記事の最後に用意しています。
「解熱後2日」はどう数える?
「解熱後2日」は、熱が下がった日の翌日を1日目として数えます。たとえば月曜日に熱が下がった場合は、火曜日と水曜日の2日間を休みます。ほかの条件も満たしていれば、木曜日からが登園・登校の目安です。
ただし、発症後5日を過ぎていなければ休みは続きます。抗ウイルス薬で早く熱が下がっても人にうつす力は残るため、発症後5日までは休む決まりになっています。
また解熱剤が効いて一時的に熱が下がっている日は、熱が下がった日として数えません。解熱剤を使わずに熱が下がった日から数えてください。
インフルエンザの症状
インフルエンザは、ふつうのかぜより症状が強いのが特徴です。まず突然の38℃以上の発熱・全身のだるさ・関節痛・筋肉痛・頭痛などが出ます。少し遅れて咳・のどの痛み・鼻水が出てきて、吐き気や下痢などのおなかの症状を伴うこともあります。
関連記事:子供がインフルエンザになった時の親の対応|風邪や似ている病気との違いについても解説
冬の後半はB型にも注意
インフルエンザには、流行の原因になるA型とB型があります。A型は12月〜2月に流行することが多く、B型はA型の後を追うように2月ごろから春先にかけて増える傾向があります。症状に大きな違いはありませんが、B型はおなかの症状が出やすいとされています。
関連記事:インフルエンザのA型とB型の違いとは?知っておきたい基本情報
予防接種は早めに
インフルエンザワクチンは接種してから2週間ほどで効果が出始め、約5か月続きます。例年は12月〜3月ごろに流行するため、12月中旬までに接種を終えるのが望ましいとされています。
ただし今年は8月下旬に全国で流行入りが発表され、例年よりかなり早く流行が始まっています。愛知県も希望する方に早めの接種を呼びかけているので、受ける予定があれば早めに済ませておくと安心です。
溶連菌は出席停止?いつから登園できる?
登園の目安は「抗菌薬を飲み始めて24〜48時間」
溶連菌感染症には、法律で決まった出席停止の日数がありません。医師が「人にうつすおそれがない」と判断するまで休むことになります。その目安として、国のガイドラインでは抗菌薬を飲み始めて24〜48時間たっていることを挙げています。登園してよいかは、医師の指示と園の決まりもあわせて確認してください。
溶連菌の登園の目安
抗菌薬を飲み始めた時間から数えます
24〜48時間たったら、医師の指示と園の決まりを確認して登園
出典:こども家庭庁「保育所における感染症対策ガイドライン」(2018年改訂版、2023年10月一部修正)
また、症状がよくなっても抗菌薬は決められた日数を飲み切ってください。途中でやめると、合併症につながることがあります。
溶連菌感染症の症状
感染から2〜5日たって、次のような症状が出ます。
- 突然の発熱
- 全身のだるさ
- のどの痛み
- イチゴ舌(舌が赤くぶつぶつになる)
- のどの奥の点状の出血・扁桃の腫れ
また、熱が出て12〜24時間たつと体に細かい赤い発疹が出ることもあります。
関連記事:【喉の痛みや熱】子供が溶連菌感染症になったときはどうする?学校や保育園は休むべき?
マイコプラズマ肺炎はいつから登園・登校できる?
登園・登校の目安は「熱と激しい咳がおさまるまで」
マイコプラズマ肺炎には決まった出席停止の日数はなく、熱と激しい咳がおさまっていることが目安です。いつから登園できるかは、医師と通っている園に確認しておくと安心です。
マイコプラズマ肺炎の症状
マイコプラズマ肺炎は、肺炎マイコプラズマという細菌による呼吸器の感染症です。発熱・だるさ・頭痛・咳などの症状が出て、熱が下がった後も咳が3〜4週間続くのが特徴です。
かかる人の約8割は14歳以下で、秋から冬に多くなります。数年おきに大きな流行があり、2024年には全国で大きく流行しました。
感染性胃腸炎(ノロウイルス・ロタウイルス)はいつから登園できる?
登園の目安は「嘔吐と下痢がおさまり、食事がとれる」
胃腸炎には決まった出席停止の日数はありません。嘔吐と下痢がおさまっていつもの食事がとれるようになることが、登園の目安です。
ただし、ウイルスは症状がおさまった後もしばらく便に出ます。ノロウイルスは1週間〜1か月ほど、ロタウイルスは10日前後です。そのため、登園を始めてからもトイレの後の手洗いを続けてください。あわせて胃腸炎だったことを園に伝えておくと、おむつ替えや消毒に気をつけてもらえます。
胃腸炎の症状
胃腸炎では吐き気・嘔吐・水のような下痢が出て、腹痛や発熱を伴うこともあります。多くは数日でよくなります。ただし乳幼児は、嘔吐で息が詰まったり下痢で脱水になったりしやすいので注意が必要です。
関連記事:【秋から冬にかけて注意】ノロウィルス感染症になる原因や症状、消毒方法を解説
ノロウイルスとロタウイルスの違い
どちらも嘔吐や下痢を起こすウイルスですが、症状の出方が少し違います。ノロウイルスは吐き気や嘔吐が強く、熱は軽いことが多いのが特徴です。一方でロタウイルスは水のような下痢が長く続き、39℃を超える高熱が出ることもあります。
またノロウイルスは冬に多く、ロタウイルスは冬の終わりから春にかけて乳幼児に多くなります。ロタウイルスは脱水が重くなりやすいので、水分がとれているかをこまめに確認してください。
関連記事:【子供の下痢】ロタウィルス感染症の症状や感染経路について解説!予防接種は必要?
そのほかに気をつけたい感染症
新型コロナ
新型コロナは、夏と冬に増える傾向があります。出席停止の期間は法律で決まっています。発症した後5日を過ぎ、かつ症状が軽くなって1日を過ぎるまで休みます。
新型コロナの登園・登校の目安
2つの条件を両方満たすまで休みます
① 発症後5日を過ぎる
② 症状が軽くなった後1日を過ぎる
①と②の両方を過ぎた次の日が、登園・登校の目安です
早く症状が軽くなっても、①の5日間は休みます
日数は、発症した日・症状が軽くなった日の翌日を1日目として数えます。登園・登校の前に、園・学校の決まりも確認してください。出典:学校保健安全法施行規則 第19条
登園・登校できる日の目安は、記事の最後の計算ツールでも出せます。
RSウイルス
RSウイルスは呼吸の症状がなくなり、全身の状態がよくなることが登園の目安です。
はじめは発熱・鼻水・咳が出て、悪化するとゼーゼー・ヒューヒューという呼吸になります。0〜1歳は肺炎や気管支炎になりやすく、入院が必要になることもあります。近年は初夏〜夏に多くなっています。
関連記事:子供のRSウイルス感染症とは?症状や保育園の登園はどうすればいい?
水ぼうそう(水痘)
水ぼうそうは、すべての発疹がかさぶたになるまで出席停止です。赤い発疹が水ぶくれになり、最後はかさぶたになって治ります。新しい発疹が数日にわたって次々に出るので、いろいろな段階の発疹が混ざります。
関連記事:水疱瘡(みずぼうそう)の症状と潜伏期間|初期の発疹の特徴・大人にもうつる?
登園届・登園許可証は必要?
出席停止の期間は全国で同じ基準で、愛知県も国の基準に沿っています。一方で、登園を再開するときの書類は園や市町村によって違います。
国のガイドラインでは、インフルエンザや新型コロナ・水ぼうそうなどは医師の「意見書」が考えられる病気です。溶連菌やマイコプラズマ・胃腸炎などは、医師の診断を受けて保護者が「登園届」を書く病気とされています。愛知県内でも扱いが分かれるので、通っている園に確認してください。
大人がかかったときのお仕事の目安
インフルエンザや胃腸炎などで、大人に一律の出勤停止を定めた法律はありません。休む期間は勤め先の就業規則や会社の判断によるため、迷うときは学校の出席停止の期間が目安になります。なお食品を扱うお仕事の方は、ノロウイルスなどで就業を控えるよう指導されることがあります。
すぐに受診したいサイン
次のようなときは、すぐに受診してください
- けいれんが5分以上続く
- けいれんをくり返す・おさまっても意識が戻らない
- 呼びかけても反応が悪い、ぐったりしてうとうと寝てばかりいる
- ゼーゼー・ヒューヒューと息が苦しそう
- 嘔吐や下痢が続き、水分がとれない・おしっこが半日以上出ない
けいれんが5分以上続くとき・意識がはっきりしないとき・呼吸が苦しいときは119番へ。
迷うときは、子ども医療電話相談(#8000)に相談できます。愛知県では平日は午後7時から翌朝8時まで、土日祝日は午前8時から翌朝8時まで受け付けています。
秋冬の感染症を防ぐために
- 外から帰ったら、流水と石けんで手を洗う
- 部屋の湿度を50〜60%に保つ
- 咳が出るときはマスクをする(2歳未満のお子さんにはマスクは勧められていません)
- インフルエンザの予防接種を早めに受ける
- 嘔吐物や便は使い捨ての手袋とマスクをつけてペーパータオルで静かに拭き取り、塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)で消毒する
ノロウイルスは、アルコールでは十分に消毒できません。消毒の方法はノロウイルスの記事でくわしく解説しています。
PIT DOCTORでできる対応
PIT DOCTOR は夜間・休日のドライブスルー診療で、お子さんを車内で待たせたまま受診いただけます。
その場でできること
- インフルエンザの迅速検査
- 新型コロナの抗原検査
- 溶連菌の迅速検査
- お薬はその場でお渡しするか、処方箋を発行します
- 検査や処置が必要な場合は、対応できる医療機関を紹介します
行っていない検査
- マイコプラズマ
- RSウイルス
- ノロウイルス
これらは診察とお薬で対応し、必要な場合は検査ができる医療機関を紹介します。
まとめ
- 秋から冬は、インフルエンザや胃腸炎などの感染症が増える時期です
- 2026年の愛知県はインフルエンザの流行が早く、9月28日には注意報が出ています
- インフルエンザは「発症後5日」と「解熱後2日(幼児は3日)」の両方を過ぎるまで休みます。解熱後2日は、熱が下がった日の翌日から数えます
- 溶連菌は抗菌薬を飲み始めて24〜48時間、胃腸炎は嘔吐と下痢がおさまって食事がとれることが登園の目安です
- 登園できる日の決まりや必要な書類は園によって違うことがあるので、事前に確認しておくと安心です
- 日付を入れて登園・登校の目安を出せる計算ツールを、記事の最後に用意しています
FAQ
秋冬の子どもの感染症についてよくある質問
熱が下がったら、すぐに登園できますか?
「解熱後2日」とは、いつまでのことですか?
溶連菌は出席停止にならないのですか?
胃腸炎は何日休めばいいですか?
登園許可証は誰に書いてもらうのですか?
大人がインフルエンザにかかったら、いつから出勤できますか?
登園・登校できる日の目安を計算する
日付を入れると、登園・登校できる日の目安がわかります。日数が決まっていない病気は、登園・登校の目安を表示します。
この計算は、学校保健安全法施行規則と国のガイドラインの基準にもとづくあくまで目安です。登園・登校してよいかは、医師の指示と通っている園・学校の決まりを必ず確認してください。症状が続く場合や再度発熱が見られる場合は、一度ご受診ください。
日数は、起点の日の翌日を1日目として数えています。出典:学校保健安全法施行規則 第19条、こども家庭庁「保育所における感染症対策ガイドライン」(2018年改訂版、2023年10月一部修正)表8・表9
参考文献
・こども家庭庁「保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版、2023年5月一部改訂・10月一部修正)」
・日本小児科学会「学校、幼稚園、認定こども園、保育所において予防すべき感染症の解説」(2026年4月改訂)
・厚生労働省「令和8年度冬季 急性呼吸器感染症(ARI)総合対策に関するQ&A」
・厚生労働省「新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)」
・国立健康危機管理研究機構(JIHS)感染症発生動向調査 週報(IDWR)
・愛知県「インフルエンザが流行入りしました」(2026年9月3日)
・愛知県「インフルエンザ注意報を発令します!」(2026年9月28日)