おたふく風邪の初期症状は?大人がかかると重い?熱が出ないケースや合併症も解説
この記事は次のような方に向けて書いています
- 耳の下が腫れておたふく風邪か気になる
- 大人がかかると重くなるのか知りたい
- 登園・登校や仕事を休む目安を知りたい
おたふく風邪は子どもに多い感染症ですが、かかったことがない大人も感染します。大人がかかると合併症を起こしやすいため、注意が必要です。
この記事では、おたふく風邪の初期症状や大人がかかったときの注意点・登園や登校の目安をまとめます。
おたふく風邪とは?
おたふく風邪は、ムンプスウイルスによる感染症です。正式には「流行性耳下腺炎(りゅうこうせいじかせんえん)」といいます。
耳の下にある耳下腺(じかせん)などの唾液をつくる場所が腫れるのが特徴です。両方の頬が腫れた見た目が「おたふく」に似ていることから、おたふく風邪と呼ばれています。
うつり方
主な感染経路は2つあります。咳やくしゃみ・会話で飛んだしぶきを吸いこむ飛沫感染と、ウイルスがついた手で口や鼻を触る接触感染です。感染した人の唾液には、たくさんのウイルスが含まれています。
うつりやすいのは、耳の下が腫れる1〜2日前から腫れて5日ごろまでです。また感染しても約3割の人ははっきりした症状が出ませんが、その場合も周りにうつすことがあります。
おたふく風邪の症状
初期症状は?
感染してから症状が出るまでの潜伏期間は、2〜3週間ほどです。はじめに熱や頭痛・首の痛みが出て、続いて耳の下が急に腫れて痛みます。
腫れは片側から始まることが多く、1〜2日たつと反対側も腫れるのが一般的です。ただし、片側だけしか腫れないこともあります。
よく見られる症状
- 耳の下(耳下腺)・あごの下(顎下腺)・あごの先(舌下腺)の腫れと痛み
- 飲みこむときの痛み
- 酸っぱいものを食べたときに強くなる痛み
- 発熱・頭痛・だるさ・関節の痛み
腫れは2〜3日でピークになり、多くは1週間ほどで引いていきます。症状は軽く済むことが多いものの、合併症には注意が必要です。
熱が出ないこともある?
おたふく風邪にかかっても、必ず熱が出るわけではありません。熱が出ないまま耳の下の腫れだけが出ることや、症状がほとんど出ないこともあります。
ただ症状の出方には個人差があるので、耳の下が腫れて気になるときは受診してください。
大人がかかると重くなる?
おたふく風邪は一度かかると免疫ができますが、子どもの頃にかからずワクチンも受けていない大人は感染します。とくに子育て世代の大人は、子どもからうつることがあります。
大人がかかると、子どもより合併症を起こしやすくなります。なかでも男性は精巣(睾丸)の炎症、女性は卵巣の炎症を起こすことがあります。
男性の不妊が心配なとき
精巣に炎症が起きると、熱に加えて陰嚢の腫れや痛みが出ます。炎症は片側だけのことが多いものの、まれに両側に起きると不妊の原因になることがあります。
大人で耳の下の腫れや陰嚢の痛みがあるときは、早めに受診してください。
注意したい合併症
おたふく風邪で多い合併症は無菌性髄膜炎で、かかった人の10〜100人に1人に起こるとされています。強い頭痛や吐き気・嘔吐が続くのが特徴です。
また500〜1,000人に1人は、回復しない難聴(多くは片耳)になります。難聴はムンプス難聴と呼ばれ、一度起きると聴力が元に戻ることはほとんどありません。
髄膜炎などの合併症は、耳の腫れが引いたころに起きることもあります。そのため、かかってから数週間は様子に気をつけてください。
登園・登校・出勤の目安
おたふく風邪は、学校保健安全法で出席停止の期間が決まっている病気です。耳の下などの腫れが出てから5日を過ぎ、かつ全身の状態がよくなるまで休みます。
保育園でも同じ基準が目安で、医師の意見書が必要な園もあります。登園・登校の前に、園や学校の決まりも確認してください。
大人の出勤に決まった基準はありませんが、うつりやすい期間を考えて同じ期間を目安に休むと安心です。勤め先の決まりもあわせて確認してください。
出典:学校保健安全法施行規則、こども家庭庁「保育所における感染症対策ガイドライン」
家庭でできるケア
おたふく風邪のウイルスに効く薬はないため、症状をやわらげる治療が中心です。熱や痛みには、アセトアミノフェンなどの解熱鎮痛薬が使われます。
- 家で安静にする
- 脱水にならないよう、こまめに水分をとる
- 酸っぱいものは痛みが強くなるので避ける
- 腫れて痛むところを冷やす
関連記事:【医師監修】解熱剤が効かない?解熱剤の種類と使うタイミング、効果や副作用について
すぐに受診したいサイン
次のようなときは、すぐに受診してください
- 強い頭痛や嘔吐が続く
- 水分がとれない
- 聞こえにくさがある
- 陰嚢が腫れて痛む・おなかが痛む
けいれんが5分以上続くとき・意識がはっきりしないときは119番へ。
おたふく風邪のワクチン
おたふく風邪を防ぐいちばんの方法は、ワクチンです。日本では任意接種ですが、日本小児科学会は2回の接種を勧めています。
子どもは1歳から接種できます。子どもの頃にかかったか分からない大人は、血液検査で抗体を調べることもできます。迷うときは、かかりつけ医に相談してください。
手洗いや咳エチケットもある程度は役立ちます。ただ症状が出ないまま人にうつすこともあるため、それだけで防ぐのは難しい病気です。
PIT DOCTORでできる対応
PIT DOCTOR は夜間・休日のドライブスルー診療で、車に乗ったまま受診いただけます。耳の下の腫れや発熱を診察し、症状に合わせたお薬をお出しします。
おたふく風邪の診断は、主に症状を見て行います。くわしい検査や点滴が必要な場合は、対応できる医療機関をご紹介します。
まとめ
- おたふく風邪は、耳の下などが腫れるムンプスウイルスの感染症です
- 熱が出ないことや、片側だけ腫れることもあります
- 大人がかかると、精巣・卵巣の炎症などの合併症を起こしやすくなります
- 無菌性髄膜炎や、回復しない難聴を起こすことがあります
- 腫れが出てから5日を過ぎ、かつ全身の状態がよくなるまでが出席停止の期間です
- ワクチンは任意接種ですが、2回の接種が勧められています
FAQ
おたふく風邪についてよくある質問
