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脱水症状について 治し方やチェック項目とは

投稿日: 2024年07月02日 | 更新日: 2024年08月07日

脱水症状

 

脱水症状は、私たちの健康に大きな影響を与える可能性のある重要な問題です。

 

特に暑い季節や運動時には、体内の水分バランスが崩れやすくなります。

 

今回は脱水症状について詳しく説明するので、今年の夏に向けて予防や対処法を身につけましょう。

 

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脱水症状とは?

 

脱水症状

 

脱水症状とは、体内の水分が不足した状態です。

 

体内の水分の中には電解質という水に溶けると電気を通す物質が含まれており、筋肉細胞や神経細胞の働きにかかわるなど体にとって重要な役割を果たしています。

 

この水分と電解質を適切なバランスで維持する必要がありますが、このバランスが崩れると様々な健康問題が生じます。

 

脱水は軽度から重度まであり、重症化すると命にかかわることもあるため注意が必要です。

 

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脱水症状の原因

 

脱水症状

 

脱水症状の原因は多岐にわたります。

 

以下に主な原因を挙げていきます。

 

大量の発汗

 

激しい運動を行うと、大量の汗をかくことにより水分と電解質が失われます。

 

特にマラソンやサッカーなど長時間にわたる運動では発汗による脱水には注意が必要です。

 

また、サウナやじっとしているだけでも汗をかいてしまう環境に長時間いると、体温調節のために汗をかく量が増え、脱水症状を引き起こしやすくなります。

 

不十分な水分補給

 

高齢者は加齢により喉の渇きを感じにくくなるため、必要な水分を補給する機会が減ります。

 

加えて、体の水分保持能力が低下するので、脱水症状を起こしやすくなります。

 

また、乳幼児は体重に対する水分の割合が高く、少量の水分不足でも脱水症状が現れやすくなります。

 

自分で水分を補給することが難しいため注意が必要です。

 

病気

 

胃腸炎などにより嘔吐や下痢、発熱などの症状が続くことで水分が失われます。

 

特に、ロタウイルスやノロウイルスによる急性胃腸炎は脱水症状を引き起こしやすいため注意が必要です。

 

薬の使用

 

服用している薬が影響して脱水症状になることも考えられます。

 

薬の種類によっては利尿作用があり、尿の排出によって必要な水分が不足して脱水症状を引き起こすことがあります。

 

その他の要因

 

アルコールは利尿作用があるため、多量に摂取すると尿として水分が排出されやすくなり脱水症状を引き起こします。

 

また、塩分やカフェインの多い食事は体内の水分を奪う作用があるため、脱水を助長することがあります。

 

これらの原因を理解し、適切な水分補給を心掛けることが脱水症状の予防につながるので、心掛けましょう!

 

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脱水症状で見られる症状

 

脱水症状

 

脱水症状には様々な症状がありますが、以下に主な症状を挙げていきます。

 

頭痛

 

体内の水分が不足すると血液の粘度が増し、血流が悪くなります。

 

これにより、脳への酸素供給が減少し頭痛が引き起こされます。

 

吐き気・嘔吐

 

脱水により胃腸機能が低下することで、吐き気や嘔吐が生じることがあります。

 

体内の水分不足が胃腸の働きを妨げ、消化不良や胃の不快感を引き起こします。

 

さらに、電解質のバランスが崩れることも吐き気の要因です。

 

下痢

 

下痢自体が脱水症状の原因の一つですが、脱水症状が進行するとさらに下痢が悪化します。

 

体が水分を保持しようとするために腸の吸収能力が低下し、結果的に水分の多い便が排出されるようになります。

 

寒気

 

体内の水分が不足すると、血液の循環が悪化し、末梢血管が収縮します。

 

その結果、体温調節が難しくなり寒気を感じることがあります。

 

特に高温環境下での脱水は体温調節に大きな影響を与えます。

 

めまい

 

脱水状態では、体内の総水分量が減少し血液量も減少します。

 

全身の中でも特に脳への血流が減少します。

 

脳は酸素と栄養を必要とし、血液は脳へ酸素や栄養素を供給するためにありますが、血流が減少すると酸素供給が不十分になり、めまいが生じます。

 

また、血液量が減少すると血圧も低下します。

 

急に立ち上がったり体位を変えたりしたときに、血圧が十分に維持されず急激に低下することがあります。

 

これを起立性低血圧といい、脱水症状の際によくみられる現象です。

 

起立性低血圧は立くらみやめまいを引き起こしやすくなるため、急に立ち上がるのではなく、座った状態からゆっくりと立ち上がることでめまいを予防できます。

 

高体温

 

水分不足により体内の電解質バランスが崩れると、体温調節機能がうまく働かず、体温が上昇しやすくなります。

 

また、体内の水分が少なくなることで血流が悪くなり、体に熱をため込みやすいです。

 

このようなことから、脱水症になると体温が上昇しやすくなると言えます。

 

特に暑い環境下では、高体温が脱水症状の一部として現れることが多いです。

 

意識障害

 

重度の脱水症状では、意識障害が発生することがあります。

 

脳への血流と酸素供給が著しく低下するため、混乱、無気力、意識の低下、場合によっては意識喪失が見られることがあります。

 

これは緊急を要する症状であり、速やかな医療対応が必要です。

 

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脱水症状のチェック項目

 

脱水症状

 

少しでもおかしいなと感じたら以下のチェック項目を確認し、当てはまるものがあれば適切な対処を行い、必要に応じて医療機関を受診しましょう。

 

握手してみる

 

手を握ってみて冷たいと感じる場合、脱水症状の疑いがあります。

 

脱水症状になると血液は生きていくうえで重要な臓器に集まります。

 

そのため、手足等には血液がいかず冷たくなります。

 

ベロを見せてもらう

 

ベロが乾いていると脱水症状の疑いがあります。

 

脱水症状になると口の中のつばが減少していきます。

 

ベロの表面も乾いてきます。

 

皮膚をつまんでみる

 

皮膚を軽くつまみ、離した後つままれた形から3秒以上戻らなければ脱水症状が疑わしいです。

 

皮膚には水分がたくさん含まれていて弾力性がありますが脱水症状になると水分が減り弾力性もなくなります。

 

親指の爪の先を押してみる

 

親指の爪の先を押した後、赤みが戻るのに3秒以上かかれば脱水症状が疑わしいです。

 

指先は血管が細いので変化が出やすい部分です。

 

わきの下を確認する

 

通常わきの下には、汗による潤いがあります。

 

脱水症状になると汗が出なくなりわきの下が乾燥します。

 

このような症状が現れたらすぐに医療機関にご相談ください。

 

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脱水症状の治し方

 

脱水症状

 

脱水となった人は体力を消耗しているため、原則安静を保ちます。

 

また、室温が高いとさらなる脱水症状を助長するため、室温を快適に保つことも重要です。

 

脱水と聞くと、”どんどんお水を摂取させよう”と思いがちですが、真水を飲むとさらに体液が薄まり、低ナトリウム血漿を進行させてしまいます。

 

そうすると、脳細胞浮腫などを引き起こし重篤な神経症状を呈することがあります。

 

飲むのは水ではなく、スポーツドリンクや経口補水液など、体液の濃度にも配慮された飲み物を飲むようにしましょう。

 

また、脱水は分類によって輸液の種類が変わるため、落ち着いたら近医へ受診し、適切な治療を受けることを推奨します。

 

関連記事:熱中症の治し方や予防対策|熱射病や日射病との違いは?

 

脱水症状になりやすい人の特徴とは

 

脱水症状

 

以下のような人々は、特に脱水症状になりやすいです。

 

高齢者

 

体内の水分保持能力が低下しているため、脱水になりやすいです。

 

高齢者はのどの渇きを感じる機能が低下しているため、自覚しないうちに脱水状態になってしまうことがあります。

 

乳幼児

 

体重に対する水分の割合が高いため、わずかな水分不足でも脱水症状が現れやすいです。

 

自分で水分を補給することが難しいため注意が必要です。

 

持病を持つ人

 

糖尿病や腎臓病などの持病があると、脱水症状が起きやすくなります。

 

糖尿病で高血糖状態が続くと、尿として多量の水分が排出され脱水症状を起こしやすくなります。

 

また、腎臓病などで腎機能が低下すると体内の水分と電解質のバランスを保つことが難しくなります。

 

運動をする人

 

激しい運動をする人は大量に汗をかくため、脱水症状になりやすいです。

 

運動中に十分な水分を摂取しないと体内の水分と電解質のバランスが崩れやすくなります。

 

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家来るドクターでできる対応

 

家来るドクターでは、夜間休日の救急往診を行っています。

 

往診では発熱や嘔吐・下痢、全身症状などを診察させていただきます。

 

医師が必要と判断した場合は点滴や病院への案内をいたします。

 

ご相談もできますので、ご心配な方はお気軽にご相談ください。

 

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まとめ

 

脱水症状は、軽度であれば適切な水分補給で対処できますが、重度になると命に関わることもあります。

 

日常生活の中で水分補給を心がけ、体調の変化に敏感になることが重要です。

 

また、脱水症状のリスクが高い人々は特に注意を払い、適切な予防策を講じることが大切です。

 

参考文献

脱水症の症状とは?原因と予防のためにできること

脱水症のサインを見逃さないで|素早く見つけて、すぐ対策!脱水症&熱中症

脱水症の症状と治療|医療コラム|新百合ヶ丘総合病院

執筆者

横浜内科・在宅クリニック 院長 朝岡 龍博

経歴

  • 名古屋市立大学 卒業
  • 豊橋市民病院 初期研修医勤務
  • 豊橋市民病院 耳鼻咽喉科
  • 名古屋市立大学病院 耳鼻咽喉科
  • 一宮市立市民病院 耳鼻咽喉科
  • 西春内科・在宅クリニック 副院長
  • 横浜内科・在宅クリニック 院長
  • >>詳しいプロフィールはこちらを参照してください。

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