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水下痢の原因とは?腹痛がないのに止まらないのはなぜ?

水下痢

 

下痢になると辛いですよね。

 

水のような便、いわゆる水下痢が出ることはありませんか?

 

下痢がすぐ治まるなら問題ないですが、一週間以上続いたり、水下痢が頻繁に起こる場合、潜在的な疾患の可能性があります。

 

今回は、水下痢の概要や、原因、腹痛はないが水下痢が止まらないのはなぜなのかなどについて詳しく解説していきます。

 

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水下痢とは

 

水下痢

 

水下痢とは、便が通常よりも水っぽく、ほぼ液体の状態の下痢です。

 

頻繁に排便が発生する傾向にあります。

 

水下痢の主な原因としては、以下などがあります。

 

  • 食物中の細菌(大腸菌やサルモネラなど)
  • ウイルス(ノロウイルスやロタウイルスなど)
  • 寄生虫
  • 食物中毒

 

症状としては、頻繁な下痢や、脱水症状、腹痛、腹部不快感などがあります。

 

関連記事:食べ過ぎて気持ち悪い時の対処法や原因を解説!次の日の過ごし方は?

 

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水下痢の原因は?

 

水下痢の原因をそれぞれ解説していきます。

 

食べ過ぎ

 

水下痢

 

脂っこい食べ物や大量の食物を一度に摂ると、腸の運動が促進され、水分が過剰に腸から排泄されることがあります。

 

これは食べ過ぎによる急激な腸の反応に起因するもので、短期的な下痢の原因となります。

 

ただし、個人差があり、食べ過ぎによる水下痢が必ずしもすべての人に当てはまるわけではありません。

 

過度の飲酒

 

水下痢

 

アルコールは直接的に腸の運動を刺激し、また腸の吸収機能を妨げることがあるので、注意が必要です。

 

これにより、飲酒が過度に行われた場合、腸が通常より速く動いてしまい、水分の吸収が不十分になり、水分が過剰に便として排泄されることがあります。

 

刺激物の摂取

 

水下痢

 

辛い食べ物やコーヒー・エナジードリンクなどのカフェインが多く含まれているものは、腸の運動を刺激し、水下痢の症状を引き起こすことがあります。

 

ストレス

 

水下痢

 

ストレスは腸の運動を促進し、腸内微生物のバランスを崩すことがあり、これが水下痢の原因となります。

 

また、免疫反応やストレスホルモンの変化も関与し、腸の炎症や水分の異常な分泌を引き起こす可能性があるので、注意が必要です。

 

これらの生理学的な変化は個人差がありますが、慢性的なストレスが水下痢を誘発することがあります。

 

ウイルス・細菌感染

 

水下痢

 

細菌、ウイルス、寄生虫などが腸に感染することがあり、これが水下痢を引き起こす原因です。

 

食物や水からの感染がよく見られます。

 

ノロウイルスやロタウイルスなどのウイルス、大腸菌、サルモネラ、カンピロバクターなどの細菌が一般的な原因です。

 

これらの微生物が腸内で増殖し、炎症を引き起こすことで、水下痢の症状が発生します。

 

感染が続く場合は医師に相談が必要で、予防には適切な食品安全対策と手洗いが重要です。

 

薬剤の副作用

 

水下痢

 

特定の薬物や抗生物質の使用によって、腸内のバランスが崩れ水下痢が発生することがあります。

 

炎症性腸疾患

 

水下痢

 

炎症性腸疾患も水下痢の原因となる可能性があります。

 

炎症性腸疾患には、クローン病と潰瘍性大腸炎が含まれます。

 

これらの疾患は慢性的な炎症が腸管に起こるもので、その結果として下痢、腹痛、発熱などの症状が現れることがあります。

 

関連記事:腹痛が起こる・続く原因のまとめ|緊急性の高い痛みの特徴も解説

 

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水下痢が止まらないけど腹痛なし?原因は?

 

水下痢

 

「水下痢は続くが、腹痛はない」という状態の原因は、過敏性腸症候群やFODMAPの摂取が考えられます。

 

過敏性腸症候群

過敏性腸症候群は今でもはっきりとした原因が分かっていませんが、食生活を改善することで、症状の緩和が可能です。

 

また、それだけで改善が難しい場合は、薬物療法も検討されます。

 

日常生活で解消する方法には以下などがあります。

 

これらを心掛けましょう。

✅1日3食を規則正しく食べる
✅お酒を控える
✅ストレスを溜めない
✅充分な睡眠をとる

 

FODMAP

近年の研究で、身体に良さそうな食べ物が過敏性腸症候群を悪化させるということが判明しました。

 

この食べ物のことを「FODMAP(フォドマップ)」と言います。

 

FODMAPとは、小腸で吸収されにくく、大腸で発酵しやすい糖質の総称です。

 

Fermentable(発酵性)、Oligosaccharides(オリゴ糖)、Disaccharides(二糖類)、Monosaccharides(単糖類)、Polyols(ポリオール)の頭文字からとっています。

 

過敏性腸症候群の患者様によっては、低FODMAP食が有効な場合もあります。

 

低FODMAP食を摂取することで、過敏性腸症候群の症状が緩和されることが海外で報告されています。

 

おならと思ったら水下痢だったときに考えられる原因は?

 

水下痢

 

「おならかと思ったら水下痢だった」という場合は、どんな原因が隠れているのでしょうか。

 

便が漏れることを「便失禁」と言います。

 

便失禁は、肛門括約筋という筋肉が関係しています。

 

では、便が排出されるしくみから見ていきましょう。

 

食物は口から胃、小腸を経て大腸に移動し、そこで水分や栄養素が吸収され、食物は固くなります。

 

大腸で水分が吸収された後、残った物質は糞便として形成されます。

 

これは主に水、細菌、未消化の食物、腸内細菌の死骸などです。

 

形成された糞便は大腸を通り、直腸に移動します。

 

直腸は糞便を一時的に保管する場所であり、腸の収縮や拡張により糞便が押し込まれます。

 

直腸に蓄積された糞便が一定の量に達すると、これが神経刺激を生じ、排便を促すのです。

 

この刺激は便意として感じられます。

 

便意が感じられると、肛門括約筋が緩むことで肛門が開き、排便が行われます。

 

この肛門括約筋が衰えにより弱くなったり、損傷したりすると失禁する可能性があり、注意が必要です。

 

肛門括約筋が衰えるのは、加齢です。

 

肛門を締める力が加齢によって弱くなることで、便失禁を起こします。

 

高齢者や介護が必要な人に多いとされています。

 

下痢の場合だと、腸の刺激が強く、水っぽいのでより漏れやすい状態にあります。

 

また、分娩や痔、さらには大腸がんなどの肛門や直腸の病気及びその手術後に肛門括約筋が損傷すると、失禁しやすくなります。

 

その他に、過敏性腸症候群や糖尿病の病気でも便失禁を起こす可能性があり、注意が必要です。

 

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水下痢を出し切る方法はある?

 

水下痢

 

下痢を出し切る方法はありません。

 

下痢は、多くの場合、数日で自然に治まります。

 

脱水症状にならないためにも水分補給をしっかりと行い、消化の良い食事をすることと安静にすることを心掛けましょう。

 

また、下痢止めは基本的に使用しないほうがいいです。

 

下痢は有害物質を排出する防御反応であるため、下痢止めで下痢を止めてしまうのは逆効果となります。

 

整腸剤などの薬を補助的に使用し、自然治癒することを待ちます。

 

しかし、慢性的に下痢が続く場合は、重大な病気が隠れている可能性もありますので、大腸カメラや便培養検査などの検査を行って調べる必要があります。

 

関連記事:腹痛に即効性のある薬を選ぶポイントや飲むタイミング、頻度を解説

 

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家来るドクター(往診)での対応方法

 

家来るドクターでは、夜間・休日にご自宅へお伺いし、診察・検査・薬の処方まで行います。

 

整腸剤など、症状に合わせた薬の処方が可能です。

 

水分摂取ができず、脱水症状がある場合は、点滴を行います。

 

まずは、お気軽にご相談ください。

 

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まとめ

 

今回は、水下痢の概要や、原因、腹痛はないが水下痢が止まらないのはなぜなのかなどについて解説しました。

 

水下痢の主な原因は、食物中の細菌、ウイルス、寄生虫、食物中毒などです。

 

腹痛はないけど、水下痢が止まらないという場合は、過敏性腸症候群などの可能性があります。

 

また、慢性的に下痢が続く場合は、重大な病気が隠れていることがあります。

 

そのような場合には、検査をする必要があるので、まずは医療機関を受診しましょう。

 

参考文献

・水下痢とは https://www.tsuchida-naika.clinic/gastroenterology/diarrhea/

・水下痢の原因 https://www.soka-naishikyo.com/diarrhea/

・腹痛をともなわない下痢が続く原因 https://www.kagami-clinic.jp/water_diarrhea/

・便失禁の原因 https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_1012.html

・下痢を出し切る方法はありますか? https://ubie.app/byoki_qa/clinical-questions/symptom/79k_ed-83-f9

この記事の執筆者

経歴

  • 三重大学医学部医学科 卒業
  • 三重県立総合医療センター
  • N 2クリニック名古屋
  • 西春内科・在宅クリニック 院長(https://nishiharu-clinic.com/doctor/

 

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