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下痢症状はどのような可能性があるか?TITLE

下痢症状はどのような可能性があるか?

2021.5.15

下痢症状はどのような可能性があるか?


こんにちは。消化器内科の近藤です。

ここでは下痢症状について解説します。

一口に下痢といっても軽いものから重いものまであり、休日診療・夜間診療に行くべきか、あくる日の朝まで様子をみていいものか、迷われることも多いと思います。

そんな困ったときの対処法につき少しご紹介します。

 

まず、下痢症状がいつから発生しているかで急性下痢と慢性下痢に分かれます。

概ね4週間が急性と慢性を分けるひとつの目安となります。

急性下痢の場合はほとんどウイルス性腸炎で、自然軽快することがほとんどです。

 

ウイルスに対して抗菌薬は効果がありませんので、対症療法として鎮痛剤、制吐剤や整腸剤を使用することになります。

細菌性腸炎ではカンピロバクター(加熱不十分な鶏肉、牛レバーなど)、サルモネラ(牛肉、鶏肉、卵、魚など)や腸管毒素原性大腸菌が最もポピュラーです。

意外かもしれませんが、細菌性の場合でもほとんどは抗菌薬を使用しません。抗菌薬を使用しなくても改善する場合がほとんどだからです。

さらに、高齢者や免疫力が弱っている方に抗菌薬を使用すると菌抗体現象(大腸の常在菌が抗菌薬により死滅し、通常繁殖しない病原体が増殖すること)が起こりクロストリジウム・ディフィシル腸炎という特殊な腸炎が起きることもあるので、抗菌薬は安易に使うべきではありません。

ただしカンピロバクターの場合は腹痛や血便など症状が重くなるケースには抗菌薬を使うこともあります。これは病院で便の細菌検査をすることで判別できます。

 

慢性下痢で最も多いのが過敏性腸症候群です。主にストレスにより大腸の過剰な蠕動が引き起こされることが原因であり、ストレスの軽減や生活習慣の改善が必要です。

「過去3か月、1か月につき3日以上にわたって腹痛や腹部不快感がある」「排便により症状が改善する」「排便頻度や便の形状が変化する」といった症状に当てはまる方は過敏性腸症候群である可能性が高いです。

他に遺伝的な疾患と考えられている潰瘍性大腸炎やクローン病があります。血便や体重減少を伴う慢性下痢で、血縁者にも同様の疾患を患っている方がいる場合はその可能性があります。専門的な診察や治療が必要ですので、必ず病院を受診してください。

他に稀なケースとしては慢性膵炎による脂肪消化不全による下痢、胃薬が体に合わず起こる下痢もあります。また、便秘に対して下剤を使用している方の場合、下剤の種類が体に合わない・服用量が多いことが原因で逆に下痢になってしまっていることもあります。

いずれのケースにしても、まずはバイタルサインの測定と医師による診察で重篤度を判断することが最も重要です。判断に困った場合はお気軽に家来るドクターに御相談ください。症状に応じて連携医療機関の医師が診察に伺います。

症状別の対処法

微熱や高熱寒気がある場合の解説と対処法

急性腸炎で微熱を伴うことは多いですが、特に高熱が出た場合はノロウイルスによる腸炎が考えられます。冬期に多いとされていますが、年間通じて報告されています。

カキなどの二枚貝のほか、サラダやサンドイッチのような非加熱食品、またノロウイルスに感染している人の便や吐物にも含まれており、二次感染を起こしやすいのも特徴です。

迅速キットを使って便を検査することで診断が可能です。ただし保険適応が3歳未満もしくは65歳以上に限られており、その他の年齢の方が受ける場合は自費となります。(悪性疾患の診断を受けている方、臓器移植後の方、その他免疫不全状態と診断されている方はその限りではありません。)

なお、ノロウイルスには特効薬といえるものはありませんので、解熱剤や制吐剤、整腸剤の内服による対症療法がメインとなります。弊社では連携医療機関の医師の判断のもと往診して、その場で処方が可能です。

 

3日以上続いて止まらない場合の解説と対処法


ウイルス性腸炎でも細菌性腸炎でも、多くの場合は数日で自然に軽快します。

その間は解熱剤や制吐剤、整腸剤の内服による対症療法を行います。

ただし下痢があまりにもひどい場合、乳幼児やもともと衰弱している高齢者は脱水症、電解質異常(体内の塩分やミネラルバランスの喪失)が起きることがあります。

その場合は電解質や糖分を含んだ点滴をしてもらうのが望ましいです。医師による診察で点滴が必要と判断した場合は、適宜救急病院等へご紹介いたします。

なお下痢がひどいからと言って、止痢剤(下痢を止める薬)を積極的に使用することはありません。下痢は細菌やウイルスを体外に排出しようとする、人間の体がもつ正常な防疫反応のひとつです。

無理に下痢を止めると病原体が体から排出されず、治るのが遅くなることがあります。整腸剤で腸内の環境を整えつつ、失った水分や電解質を経口摂取や点滴で補うことが重要です。

下痢が黒い場合の解説と対処法


便が黒い場合は消化管出血の可能性あります。血液に含まれるヘモグロビンという成分が胃酸などの消化液に混ざり酸化されることで黒くなることが原因です。

出血部位を特定するためには病院へ行って胃カメラ、大腸カメラを受ける必要があります。

便が黒い場合、第一に疑うのは上部消化管(食道や胃、十二指腸)からの出血ですが、慢性的な大腸からの出血で黒っぽくなることもあります。

潰瘍性大腸炎やクローン病のほか、大腸癌により便に血液が付着したり柔らかく細い便しか出ないようになることがあります。診断のため可及的速やかに内視鏡検査を受ける必要があります。

休日・夜間でも緊急で内視鏡検査を受けた方がいいのか、止血剤等の内服で翌日まで待てるものか、医師の診察により判断します。

嘔吐もある場合の解説と対処法


下痢だけではなく嘔吐も伴う場合、食事も水分も摂取できず、薬を内服しても吐いてしまう状態は危険です。脱水症状を起こしてしまうことがあります。

特に自分で症状を言えない乳幼児や高齢者の脱水症状は判断が難しいです。

乳幼児の場合は「明らかにぐったりしている」「泣いても涙が出ていない」「おしっこが出ていない」「水分も飲めない、飲んでも吐く」「大泉門(頭の頂部にある頭蓋骨の隙間)が凹んでいる」

といったものが脱水症の特徴的な所見になります。

このようなとき、ミルクや水分をがんばって飲ませてしまいがちですが、胃腸炎で消化管の機能が低下しているときは一気に飲ませても吐いてしまうことが多いです。

そのため少量・頻回の摂取が有効です。少しずつ水分(可能であれば経口補水液やスポーツドリンク等)を摂取し、制吐剤や整腸剤を内服して安静にしていただくのが第一です。

それでも改善しない場合は病院で点滴をしてもらうのが望ましいです。

まとめ


このように一言で下痢と言っても診療は多岐にわたります。多くの場合は対症療法と水分の補給で様子をみていただいて大丈夫です。

しかし稀に重篤化することもあります。

家来るドクターでは症状に応じて連携医療機関の医師が診察に伺い、必要に応じてその場で整腸剤や制吐剤、解熱鎮痛剤も処方することが出来ます。

また点滴が必要と判断した場合は病院への紹介も含め、臨機応変に対応いたします。

料金のお話をすると、まず診察を行いお薬の内服で経過を見ることができると判断すれば大人の場合は¥8,000~¥15,000です。

 

15歳以下の小児の場合は交通費の1,000円のみ、自己負担金としていただきます。

夜間、休日でお困りの場合はご遠慮無くお気軽に家来るドクターにご相談ください。

 

                              消化器内科 近藤

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