胃腸炎のときに市販薬を選ぶときのポイント|薬の種類別におすすめ市販薬を紹介

公開日:2024.12.18 更新日:2026.9.11

下痢、腹痛、吐き気といった不快な症状に、すぐに薬を飲みたくなりますよね。

そこで大切なのが、症状と原因に合わせた適切な薬の選択です。

薬局の棚には多くの胃腸薬が並んでいますが、その中から自分に合った薬を見つけるのは簡単ではありません。

この記事では、あなたの症状と原因に合わせた市販薬の選び方と、おすすめの薬をご紹介します。

正しい薬の知識を身につけて、つらい胃腸の症状を早く改善しましょう。

この記事は次のような方に向けて書いています

  • 胃腸炎の症状に市販薬を使いたい
  • 整腸剤・下痢止め・漢方の使い分けを知りたい
  • 受診すべき目安を知りたい

胃腸炎のときに市販薬を選ぶときのポイント

感染性胃腸炎のときは整腸剤

ウイルスや細菌の感染によって引き起こされる症状に対して、最も効果的な市販薬が整腸剤です。

整腸剤に含まれる善玉菌(乳酸菌やビフィズス菌など)は、乱れた腸内環境を整えます。

ただし、下痢症状があっても、むやみに下痢止めを使うのは避けましょう。

下痢は体が有害物質を排出する自然な防御反応であり、無理に止めると症状が悪化する可能性があります。

整腸剤で体の回復力をサポートすることが、最適な対処法です。

関連記事:大人のウイルス性・細菌性の胃腸炎の原因や症状、改善方法|嘔吐や下痢の原因?

ストレス性胃腸炎のときは下痢止め

ストレスや生活リズムの乱れによる胃腸炎の場合、症状に合わせて市販薬を使い分けることで不快感を和らげることができます。

例えば、急な下痢には下痢止め、胃の不快感には胃薬を選びましょう。

ただし、お薬による対処は一時的な症状緩和に過ぎません。

根本的な改善のためには、規則正しい生活リズムを整え、ストレス管理などの生活習慣の見直しも大切です。

複数の症状があるときは漢方薬

吐き気や下痢、腹痛など、複数の症状でお悩みの方には漢方薬がおすすめです。

一般的な胃腸薬が個々の症状を抑えるのに対して、漢方薬は体全体のバランスを整えながら、さまざまな不調を同時に改善していきます。

このように一度に複数の症状にアプローチできる点が、漢方薬ならではの特徴なのです。

関連記事:腹痛に効く市販薬の選び方|症状別の種類と飲むタイミング・頻度

胃腸炎の症状を緩和するおすすめ市販薬【整腸剤編】

新ビオフェルミンS錠

新ビオフェルミンS錠のパッケージ

新ビオフェルミンS錠は、お腹の調子が慢性的に悪い方のための整腸薬です。

配合されているビフィズス菌と乳酸菌が腸内の善玉菌を増やし、腸の働きを正常に戻すことで、下痢や便秘を改善します。

錠剤は5歳以上、細粒タイプは生後3か月からの赤ちゃんにも使えるため、ご家族みんなの腸活をサポートできます。

エビオス整腸薬

エビオス整腸薬のパッケージ

エビオス整腸薬は、食後のもたれや胃の重さを感じやすい方のための整腸薬です。

ビタミンBやミネラルなど40種以上の栄養素が豊富なビール酵母と、3種類の乳酸菌を配合しています。

ビール酵母には腸の動きを整える効果があり、乳酸菌と一緒に働くことで、すっきりとした快調な胃腸に導いてくれます。

新ミヤリサンアイジ整腸薬

新ミヤリサンアイジ整腸薬のパッケージ

生後3ヵ月の赤ちゃんから大人まで使える整腸薬です。

主成分の酪酸菌(宮入菌)は胃の中の強い酸にも負けずに腸まで届き、便秘や下痢を改善します。

さらに、腸の働きを助けるビタミンB2と、栄養の吸収を促すビタミンB6も配合されているので、お腹の調子を素早く整えてくれます。

胃腸炎の症状を緩和するおすすめ市販薬【下痢止め編】

胃腸炎による下痢の原因には大きく分けて2種類あります。

一つはストレスや冷えが原因で胃腸の働きが弱くなることで起こるもの

もう一つは菌やウイルスの感染によるものです。

感染が原因の場合、下痢は体が病原体を追い出すための大切な防御反応なので、下痢止めを使うと回復が遅れる可能性があります。

そこで今回は、ストレスや冷えが原因の胃腸の不調に効果的な市販薬をご紹介します。

※以下の薬はすべて15歳未満の方は服用できませんのでご注意ください。

ストッパ下痢止めEX

ストッパ下痢止めEXのパッケージ

ストッパ下痢止めEXは、急な下痢に素早く効果を発揮する整腸薬です。

口の中ですぐ溶けるので水なしでも服用でき、外出先でも安心して使えます。

漢方生薬のロートエキスが過敏になった腸の動きを落ち着かせ、タンニン酸ベルベリンが余分な水分を抑えながら、同時に有害な菌も抑制してくれます。

トメダインフィルム

トメダインフィルムのパッケージ

トメダインフィルムは、食べ過ぎによる胃腸の不調や、冷えによる急な下痢を素早く改善する薬です。

主成分のロペラミド塩酸塩には即効性があり、腸の過剰な動きを穏やかに抑えて水分の吸収を促します

薄いフィルムタイプなので舌の上ですぐ溶け、水がなくても手軽に服用できるため、外出先での急な下痢にも対応できます。

ピタリット

ピタリットのパッケージ

ピタリットは、食べ過ぎや飲み過ぎによる急な下痢を改善する薬です。

主成分のロペラミドが腸の過剰な動きを抑え、ベルベリンが水分バランスを整えます。

さらに消化酵素のビオヂアスターゼが胃腸の働きを助けることで、もたれや不快感も和らげてくれます。

胃腸炎の症状を緩和するおすすめ市販薬【漢方編】

正露丸 クイックC

正露丸クイックCのパッケージ

正露丸クイックCは、食べすぎによる胃のもたれや、お酒の飲みすぎによる下痢に素早く効果を発揮

主成分の木クレオソートは、ブナなどの広葉樹から抽出した天然成分で、おなかの中の有害な菌を抑えながら、腸の動きを整えてくれます。

液体カプセルタイプなので服用後15分程度で効き始め、においも気にならず、5歳以上のお子さんから大人まで安心して使えます。

五苓散(ごれいさん)

五苓散のパッケージ

吐き気や嘔吐を伴う下痢、二日酔いに効果を発揮する漢方薬です。

5種の生薬が、体にたまった余分な水分を排出し、むくみや胃のもたれを和らげてくれます。

生後3か月の赤ちゃんから使える安心設計ですが、効果を実感するまで3日から1週間ほどかかるため、継続的な服用をおすすめします。

胃苓湯エキスEX錠

胃苓湯エキスEX錠のパッケージ

冷たい飲み物や食べ物の取りすぎ、冷房による冷えからくる下痢や腹痛を改善する漢方薬です。

体を温める生薬と、水分バランスを整える生薬を含む11種の生薬が配合されています。

これらの生薬が冷えで弱った胃腸の働きを活発にし、余分な水分を自然に排出することで、すっきりとした快調なお腹に導いてくれます。

胃腸炎で病院を受診する目安

胃腸炎は通常、1週間程度で自然に回復する病気です。

しかし、次のような症状が現れた場合は、重症化を防ぐため、すぐに医療機関を受診してください。

こんなときは市販薬に頼らず受診してください

  • 38度以上の発熱が続く
  • 激しい腹痛がある
  • 血便や黒い便が出る
  • 24時間以上嘔吐が続く
  • めまいや強い喉の渇きなどの脱水症状

一方、38度未満の発熱で食事が少しずつ取れる程度であれば、2〜3日様子を見ることができます。

ただし、高齢の方や糖尿病、心臓病などの持病がある方は、症状が軽くても重症化しやすいため、早めの受診がおすすめです。

関連記事:急性腸炎の症状と夜間の対処法|嘔吐・腹痛で病院を受診すべき判断基準

まとめ

胃腸炎の治療では、市販薬も心強い味方になります。

ただし、選ぶ際は症状や原因に応じて慎重に判断しましょう。

また、市販薬を使用しても体調が悪化する場合や1週間以上続く場合、重症化を防ぐためにも早めに医療機関を受診してください。

早めの対応を心がけることで、つらい症状の緩和と早期回復が期待できます。

FAQ

胃腸炎の市販薬についてよくある質問

胃腸炎のとき下痢止めを飲んでもいいですか?
ウイルスや細菌による感染性胃腸炎の場合、下痢は体が有害物質を排出する防御反応なので、むやみに下痢止めを使うと症状が悪化する可能性があります。感染性なら整腸剤で回復力をサポートするのが基本で、下痢止めはストレスや冷えが原因の下痢に向いています。
胃腸炎で市販薬を選ぶポイントは?
原因と症状に合わせて選びます。感染性胃腸炎には整腸剤、ストレス性の急な下痢や胃の不快感には下痢止めや胃薬、吐き気・下痢・腹痛など複数の症状がある場合は体全体のバランスを整える漢方薬がおすすめです。
胃腸炎で病院を受診する目安は?
38度以上の発熱が続く、激しい腹痛、血便や黒い便、24時間以上続く嘔吐、めまいや強い喉の渇きなどの脱水症状があればすぐに受診してください。高齢の方や糖尿病・心臓病などの持病がある方は症状が軽くても早めの受診がおすすめです。

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この記事の監修医師

監修医師: 西春内科・在宅クリニック院長 島原 立樹先生

島原 立樹先生

経歴

  • 名古屋市立大学 医学部 医学科 卒業
  • 三重県立志摩病院
  • 総合病院水戸協同病院 総合診療科
  • 公立陶生病院 呼吸器・アレルギー疾患内科

資格

  • 日本専門医機構認定 内科専門医
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