おたふく風邪は大人でもかかる?熱が出ないケースもある?
投稿日: 2024年04月24日 | 更新日: 2024年09月26日
おたふく風邪は、一般的に子供の感染症として知られていますが、実際には大人も感染する可能性があります。
本記事では、おたふく風邪について詳しく説明し、大人がかかる場合の注意点や症状について解説します。
目次
おたふく風邪は大人でもかかる?
多くの方がおたふく風邪を子供の病気と認識していますが、実際には免疫力が不十分なら大人も感染する可能性があります。
特に未感染の成人がおたふくかぜにかかるとムンプス難聴や精巣炎、卵巣炎などの合併症を引き起こし重症化することもあるため注意が必要です。
関連記事:おたふく風邪の初期症状は?原因や感染経路、合併症について解説
そもそもおたふく風邪とは?
おたふく風邪は、おたふく風ウイルス(ムンプスウイルス)によって引き起こされる感染症です。
主に耳下腺の腫れや発熱などの症状が特徴で、耳下腺の腫れによって口を開けることが困難になり食事を摂ることができなくなる場合もあります。
感染経路として、感染者の唾液やせきなどが飛ぶことで感染する飛沫感染と、感染者と食器などの共有やドアノブから感染する接触感染があります。
おたふく風邪の症状
2~3週間の潜伏期間を経て、以下などの症状が現れ始めます。
- 耳のすぐ前方下方向にある耳下腺、顎のえら辺りにある顎下線、あごにある舌下腺など唾液腺の腫れ
- ものを飲み込むときの痛み
- 発熱を伴う場合もある
- 頭痛
- 関節痛
- 倦怠感
おたふくかぜの症状は一般的に軽症ですが、合併症のリスクがあります。
合併症については後ほど詳しく解説します。
関連記事:熱が上がったり下がったりする原因や対処法を大人と子供に分けて解説
おたふく風邪の初期症状は?
おたふく風邪の初期症状としては、首の痛みや頭痛、軽度の発熱が現れることがあります。
耳下腺の腫れは片側から腫れることが多く、1~2日ほど経過した後に、反対側の耳下腺も腫れて両側が腫れることが多くあります。
首の痛みや、頭痛、軽度の発熱などのおたふく風邪の初期症状があった場合は、早めの診察を受けることが重要です。
大人がかかると危険な理由とは?
大人がおたふく風邪にかかると、合併症のリスクが高まります。
一番多いのがウイルス性髄膜炎で、報告によって頻度にばらつきがありますが30~50人に1人くらいの確率で合併します。
発熱と強くてしつこい頭痛、嘔吐が1週間ほど続くのが特徴です。
命にかかわることは滅多になく、自然に治りますが辛い症状です。
他にも、睾丸炎や卵巣炎、難聴などの深刻な合併症が発生する可能性があります。
また、妊婦が感染すると胎児に影響を与えるリスクもあります。
おたふく風邪で熱が出ないことがある?
おたふく風邪に感染した場合でも、必ずしも熱が出るわけではありません。
一部の患者の方では、軽度の症状や全身症状のみが現れることがあります。
しかし、症状の重さは個人差がありますので、病状が疑われる場合は医師の診察を受けることが重要です。
家来るドクター(往診)での対応方法
家来るドクターでは、夜間休日の救急往診を行っています。
往診では耳下腺の腫れや発熱、全身症状などを診察させていただきます。
患者様の症状に合わせた処方も可能です。
ご相談もできますので、ご心配な方はお気軽にご相談ください。
まとめ
おたふく風邪は、子供だけでなく大人も感染する可能性があります。
感染初期から発症前の数日間に最も伝染性が高まるため、早めの診断と治療が重要です。
特に大人の場合は合併症のリスクが高まるため、注意が必要です。
疑わしい症状がある場合は、早めに医師の診察を受けるようにしましょう。
参考文献