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頭痛薬が効かないときの対処法|飲みすぎると危険な理由も解説

頭痛薬が効かないときの対処法|飲みすぎると危険な理由も解説

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急な頭痛は肩こりなどが原因の緊張型頭痛のような緊急性がないもの。

 

また、クモ膜下出血のような重大な病気まで様々な原因があります。

 

頭痛薬は症状を和らげるのに必要ですが、薬の種類や量によっては副作用もあります。

 

そのため、飲み過ぎには注意が必要です

 

今回は、頭痛薬の種類や、飲むタイミング、効かない時の対処法などについて解説していきます。

 

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頭痛薬の種類

 

 

頭痛とは頭の一部、あるいは全体の痛みの総称です。

 

それだけでなく、眼の奥の痛みも頭痛として扱われます。

 

発熱や腹痛と同じように病名ではなく、症状名のことです。

 

慢性的に頭痛発作を繰り返すこともあり、そのような場合は頭痛症という病名となります。

 

ここでは、一次性頭痛に効果のある頭痛薬の種類について解説していきます

 

頭痛全般に効果がある薬剤として以下などがあります。

 

  • アセトアミノフェン(カロナール®)
  • ロキソプロフェン(ロキソニン®)などの非ステロイド性抗炎症薬

 

どちらも内服、坐薬、点滴の形があります。

 

効果がでる速度は点滴>坐薬>内服の順序です。

 

また、偏頭痛の場合にはトリプタン系の薬剤というものが有効です。

 

それは、何らかの要因で脳の血管が急激に拡張することで、周囲の三叉神経を刺激して痛みのもととなる炎症物質が出ることが原因と考えられているからです。

 

偏頭痛は繰り返す特徴があり、頭痛の回数が多くなると日常生活に支障をきたしてしまいます

 

程度によっては予防薬が必要です。

 

加えて、群発頭痛に関してもトリプタン系の薬剤が使用されます。

 

原因は明らかにされていませんが、偏頭痛と同じように血管の拡張と神経の刺激が原因と考えられているためです

 

群発頭痛は、眼周囲~前頭部、側頭部にかけての激しい頭痛があることが特徴です。

 

次に、頭痛を起こす原因にどのようなものがあるか解説していきます。

 

CTなどの画像検査で明らかな異常がない一次性頭痛と、異常がある(器質的異常(*1)二次性頭痛があります。

 

一次性頭痛

・緊張型頭痛

・偏頭痛(片頭痛)

・群発頭痛

・三叉神経痛(さんさしんけいつう)

・自律神経性頭痛

二次性頭痛

以下などにより引き起こされる頭痛を言います。

 

クモ膜下出血などの血管障害や外傷

・感染症

・骨や頚

 

二次性頭痛については病院で診断、治療を受けることが必要です

 

器質的異常(*1)=臓器そのものに異常がある状態

 

>>アセトアミノフェンの重大な副作用とは?効果と併せて解説

 

頭痛薬の効果と副作用

 

 

それでは、頭痛薬の効果と、考えられる副作用について説明します。

 

アセトアミノフェン

 

解熱剤

 

効果

 

脳の中の発熱や痛みの情報を伝える物質を抑える作用があることから、頭痛の症状緩和に利用できます。

特徴として以下があります。

 

・子供や妊婦・授乳中の方でも使用できること

・胃腸の影響が少なく、眠気を起こさないこと

 

内服では1〜2時間後で血中濃度が最高に達し、8時間で血中から消失します。

これから説明する非ステロイド抗炎症薬よりも鎮痛作用は弱いものの、副作用が少ないことが特徴です

 

副作用

 

〇肝機能障害

アセトアミノフェンは肝臓で代謝される薬です。

そのため、長期間、多くの量を使用すると肝機能障害を起こすことがあります。

アルコール性肝炎など肝機能が元から悪い方は注意が必要です

 

〇他の薬剤の作用増強や減弱

薬の代謝の関係で以下などの薬の作用が増強したり、減弱することがあります

 

・リチウム製剤

・一部の高血圧薬

・ワルファリン

 

そのため、薬の併用が可能か、内服している薬剤を医師に報告して確認するようにしましょう

 

 

非ステロイド抗炎症薬

 

ロキソニン

 

ステロイド構造をもたない解熱鎮痛作用を有する薬物の総称を指します。

 

効果

 

炎症が起きている時に作られるプロスタグランジン(*1)などの活性物質を抑制することによって、以下を発揮します。

 

・解熱作用

・鎮痛作用

・抗炎症作用

 

ロキソニンやジクロフェナク、インドメタシンなど多くの薬剤が内服薬、注射薬、外用薬として使用されています。

日常的によく使われる薬剤で副作用について知っておくことが必要です

 

プロスタグランジン(*1)=人体の多くの組織や器官に存在し、さまざまな役割を担っているホルモン

 

副作用

 

〇胃潰瘍

プロスタグランジンは胃粘膜を保護する作用があります。

そのため、非ステロイド抗炎症薬によりプロスタグランジンの合成が抑制されることによって、引き起こされる危険性が上がります

長期間にわたり内服する場合には胃薬を併用することが望ましいです。

 

〇腎機能障害

同じようにプロスタグランジンなどの抑制により腎血流が低下することや薬剤自体の副作用の可能性が考えられています。

元々腎機能が低下している方や多数の薬剤を内服していることが危険因子であり、用法用量を守って内服することが必要です

 

喘息

詳しいメカニズムはわかっていませんが、薬剤に対する過敏な反応と考えられています。

アスピリン喘息とも言われます。

 

トリプタン系薬剤

 

トリプタン系薬剤は偏頭痛発作急性期の治療薬です。

 

現在7種類以上が存在し、日本では5種類の成分が使用されています

 

効果

 

トリプタンは、血管壁に存在する受容体を刺激することにより、炎症に伴って拡張した血管を正常な太さに収縮させます

また、三叉神経に存在する受容体に作用し、神経自体を鎮静、正常化させて、炎症性物質の放出を抑制することで効果を発揮します

 

副作用

 

・中枢神経系:めまいやしびれ、頭重感、倦怠感、脱力感、眠気など

・消化器系:悪心、嘔吐

・循環器系:動悸、一過性の血圧上昇、胸部圧迫感など

 

特に胸部圧迫感は比較的多く、トリプタン特有の副作用として報告されています

内服後30分以内に出現することが多く、その後時間経過により自然に軽快していきます。

トリプタン服用時にはこのような症状がでることに注意が必要です。

 

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症状にあった頭痛薬の選び方

 

 

それでは、症状に応じた頭痛薬の選び方について解説していきます。

 

緊張性頭痛

両側で圧迫感、締め付け感のある頭痛は緊張性頭痛が考えられます。

アセトアミノフェンや非ステロイド抗炎症薬の使用が推奨されます。

偏頭痛

片側の拍動するような頭痛である偏頭痛では、トリプタン系製剤であるスマトリプタン®が効果的です。

また、アセトアミノフェンや非ステロイド抗炎症薬も効果があります。

群発頭痛

眼周囲~前頭部、側頭部にかけての激しい頭痛である群発頭痛でもトリプタン系製剤であるスマトリプタン®が効果的です。

また、群発頭痛ではアセトアミノフェンや非ステロイド抗炎症薬は推奨されていないため注意が必要です

 

次に様々な症状別の頭痛に対する対処について説明します。

 

熱中症では倦怠感、吐き気といった症状のほかに頭痛がでることがあります。

 

これは熱中症による脱水が主な原因です。

 

薬ではなく水分を十分にとって休養することが必要です

 

眼精疲労による頭痛は点眼薬や原因となる作業の軽減が優先されます

 

また、低気圧など気圧の変化で緊張型頭痛、偏頭痛などが出ることがあります。

 

その場合にはそれぞれに応じた薬を使用することが良いでしょう。

 

最後に月経に関連して、偏頭痛が誘発されることもあります。

 

女性ホルモンが関連していると考えられており、偏頭痛に応じて治療をすることが必要です

 

>>【激しい頭痛】くも膜下出血の原因や危険な前兆とは?対処法について

 

頭痛薬を飲むタイミングや頻度

 

 

頻度が多い緊張型頭痛、偏頭痛について薬の飲み方を解説します。

 

緊張型頭痛

頭痛があるときにはアセトアミノフェンや、非ステロイド抗炎症薬の頭痛薬を使用します。

効果としては非ステロイド抗炎症薬のイブプロフェンがアセトアミノフェンより早期に頭痛が改善することが報告されています。

そのため、イブプロフェンの内服がお勧めです。

他にもカフェイン配合剤、肩こりに伴う頭痛では筋弛緩薬であるチザニジン(テルネリン®)などが使用可能です。

飲むタイミングは頭痛発症時が最も効果的です

同じ薬剤を飲むときは用法用量を守って内服するようにしましょう。

1つの薬剤で効果がでない場合には別の薬を組み合わせて飲むことも効果があります

注意点として何度も内服していると薬物乱用頭痛という別の頭痛を起こすこともあります

症状が長引く場合は漫然と薬を使用しないようにすることが必要です

慢性的に痛みが続く慢性の緊張型頭痛の場合には以下などの神経伝達物質に作用する薬を使用する場合もあります。

 

・抗うつ薬

・セロトニン

・ノルアドレナリン

 

偏頭痛

痛みがある急性期の治療と予防の治療に分けられます。

急性期の治療ではトリプタンが第一選択になっています。

トリプタンは偏頭痛のなるべく早い段階で、症状が軽いときに使用する方が有効です。

内服してもよくならない場合には、2時間(ナラトリプタン®という薬の場合は4時間)空けて、さらに追加で内服します

その間に頭痛がひどく、よくならない場合には非ステロイド抗炎症薬やアセトアミノフェンなどの別の薬を内服します

別の作用の薬の場合には内服のタイミングを空ける必要はありません

同じ薬同士の場合には間隔をあけることが必要です

吐き気などで薬を飲むことが難しい場合は、点鼻薬や皮下注射があります

あらかじめ処方してもらうなど医師と発作時の治療について相談することが必要です。

偏頭痛にはいくつかの予防薬があり、以下などの場合は予防療法が適応となります。

 

・月に2回以上の偏頭痛発作がある場合

・生活に支障をきたす頭痛が月に3日以上ある場合

・トリプタンや非ステロイド抗炎症薬のみでは日常生活に支障がある場合

・急性期治療薬を使用できない場合

 

抗CGRP薬などの新規の薬剤から抗てんかん薬、抗うつ薬、β遮断薬、カルシウム拮抗薬などの多様な薬剤があります。

詳しい方法は医師と相談するようにしましょう。

 

頭痛薬の飲みすぎが危険な理由

 

 

薬の飲みすぎが危険である理由として薬自体の副作用と薬物乱用頭痛を起こす可能性が挙げられます。

 

”薬はリスク”といわれるように、薬自体には使いすぎによる副作用の危険性があります。

 

さらに、薬物の使いすぎによる薬物乱用頭痛も注意するべきです

 

薬物乱用頭痛は、月に15日以上の頭痛があり、その頭痛に対して鎮痛薬を内服している状態をいい、以下などが含まれている薬で起こす可能性が高いです。

 

  • カフェイン
  • 硝酸薬(しょうさんやく)
  • 非ステロイド抗炎症薬
  • トリプタン

 

症状の特徴としては朝、起床時から頭痛があり、鎮痛薬を内服しても完全には頭痛が治らないことです。

 

また、頭痛に対して鎮痛薬を内服することが習慣となっていることも挙げられます。

 

対応は原因薬剤の中止で、1~6カ月で約70%の方が改善しますが、再発の可能性も高いとされます

 

対策として頭痛予防を行う必要があります

 

頭痛が長期に及ぶ場合には、自己対応ではなく病院で治療を行うことがお勧めです

 

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頭痛薬が効かない時の原因と対処法

 

 

頭痛薬が効かない時の原因として、器質的(*1)な異常などの別の原因がある場合があります。

 

クモ膜下出血は突然起こる頭痛で”バットで殴られたような”と表現する方もいます。

 

また脳出血、感染症、腫瘍など様々な病気で頭痛が起こることがあります。

 

突然の頭痛では一度病院での診察を受けることがお勧めです

 

普段から頭痛の症状が多く、医師から頭痛についての診断名がついている場合には病名に応じた治療を行いましょう

 

これまで解説してきたように頭痛薬は病名に応じて急性期の薬、予防の薬ともに多くの種類があります。

 

あらかじめ医師に頭痛薬が効かないときの対処法を聞いておき、効果がない場合にはまずその方法を試しましょう

 

その上で効果がない場合には薬の変更や、予防薬の使用を考えます。

 

そのため、医師の診察を受けることをお勧めします。

 

器質的(*1)=臓器や器官に認められる形態的・解剖的性質

 

>>こめかみの頭痛が1週間続くときの原因は?|治し方を解説

 

子供向けの頭痛薬は?

 

 

子供向けの頭痛薬としてイブプロフェン(ブルフェン®︎)や、アセトアミノフェン(カロナール®︎)があります。

 

基本的に診断されていない頭痛に対しては病院の受診をお勧めしています

 

理由として、子供は適切に症状を言うことができないことが多く、後から重症な病気がみつかる可能性があるからです

 

そのため、子供の偏頭痛もあるのですが、安易に市販薬を使用することで受診が遅くなってしまいます

 

適切な検査・治療が遅れてしまう可能性があるので、注意するようにしてください

 

イブプロフェン(ブルフェン®︎)

ロキソニンと同じ非ステロイド抗炎症薬です。

5歳から使用でき、小児に対しても使用可能な薬になります。

注意事項はロキソニンと同様で、以下の方は服用できません。

 

・胃潰瘍などの消化性潰瘍がある方

・腎機能障害がある方

・喘息既往のある方

アセトアミノフェン(カロナール®︎)

アセトアミノフェンは中枢神経に作用して、痛みや発熱を抑えるとされています。

しかし、実は正確な作用機序はわかっていません(危ない薬というわけではありません)。

子供や、授乳中や妊娠中も問題なく内服できます。

 

>>子どもに多い起立性調節障害の症状とは|原因や治し方を解説

 

家来るドクター(往診)での対応方法

 

家来るドクターでは、頭痛がひどく病院を受診することができない場合に、夜間休日往診を行っております。

 

頭痛やそれ以外の症状を診察し、緊急性の有無を判断し、必要な場合には専門病院へのご紹介をいたします

 

すでに専門医によって一次性の頭痛と診断がなされており、いつもと同じ症状である場合は、鎮痛薬を処方し慎重に経過観察をします。

 

そのうえで、翌日以降に専門の病院への受診がお勧めです。

 

頭痛に加えて血圧、体温、意識、呼吸、麻痺などの異常を伴う場合には、二次性の頭痛である可能性もあります。

 

中には脳出血、クモ膜下出血、感染症などの早く治療をしなければならない病気が隠れていることがあります

 

その場合、すぐに病院を受診してください。

 

判断がつかない場合は以下の通り適切なご案内をさせていただきます。

 

1、救急車を呼ぶ 2、今すぐ病院へ行く 3、往診を利用する 4、様子を見る

 

ぜひお気軽にご相談ください。

 

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まとめ

 

今回は、頭痛薬の種類や、飲むタイミング、効かない時の対処法などについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。

 

頭痛はよくある症状のため、ご自分で対処する方法や、薬が効かない時の対応法について知っておくことが大切です

 

頭痛薬は様々な種類があり、偏頭痛では新薬も登場してきています。

 

ご自身が知識をもって医療機関に受診することが必要と考えられます

 

ぜひ、この記事を参考にしていただけましたら幸いです。

 

 

参考文献

 

竹島多賀夫、高橋祐秀「頭痛」

 

永田栄一郎、高橋祐秀「片頭痛」

 

徳岡健太郎、高橋祐秀「緊張型頭痛」

 

今井昇、高橋祐秀「群発頭痛」 

 

永田栄一郎、高橋祐秀「薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛、MOH)」

 

【監修医師】

整形外科医 Dr.三浦隆徳

名古屋・神奈川・千葉・大阪の往診医療機関

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